福井大学附属図書館報「かりん」   No.27


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福井大学で見た図書と私


                                         山 本 浩 史

 昭和36年(西暦1961年)4月私は始めて福井大学に奉職した。当時大学の建物はすべて木造で、図書館のみがコンクリート建築であった。現在はその建物も壊されて存在しないが,今の事務局あたりにあったように記憶する。残念ながら私は一度もその建物の中に入ったことはなかった。また現在図書館の建っているあたりは運動場で、学生などはよく野球やソフトボールをして楽しんでいた。全体としてのどかな時代であった。私も時には学生部からグラブとボールを借りてキャッチボールをした。未だ私も若かったので学生部長(笠井助治先生)に学生と間違えられたこともあった。
 昭和37年に現在の応用物理の建物が完成し、仮住まいからやっと開放されて独自の研究室を得ることが出来た。とは言っても実験器具もなければ図書もない有り様であった。私の研究は理論物理学なので、内外の書籍や文献が必要である。それで私は「もう少し本を買ってもらえないか」と言ったことがある。すると大きな木製の本箱に入れてある10冊余りのHandbuch der Physik(物理学ハンドブック)というドイツの本を指差して「これだけあれば十分だろう」という答えが返ってきた。これには驚いた。当時の先生方は研究とは出来上がった学問を勉強することだと認識しておられるものと拝察した。我々の学問は既にやられていることは勿論知っていなければならないが、未だやられていない新しい研究を世界に向かって問いかけて行かねばならない。そのためには何が解っている事で何が未だ解っていないのか知る必要がある。したがって最新の研究が発表されている雑誌が不可欠でなのである。私自身個人でProgress of Theoretical Physics とかPhysical Review などを購入していたのでそれを利用したり、京都大学基礎物理学研究所の図書室を利用させてもらっていた。
 以来我々の講座の研究費はほとんどすべて書籍の購入にあてられた。あれから30年余の年月が流れ、紆余曲折もあったがどうにか必要な書籍は研究室に揃うようになった。研究には出来るだけ近くに本がある事が必要である。何か調べたいと思っても、それに関する文献を得るのにあまり多くの手続きや時間が必要な時には、その調べたい気持ちも失せていまう。このため購入した本は研究室に保管することになる。図書館に預けてしまうと、せっかく本があっても利用しなくなってしまう。こうして研究室に置かれている書籍は一つの図書室では収まりきらなくなって、研究室の数部屋の壁は天井までとどく本棚で塞がってしまう有り様になった。これで完璧かというとそうでもない。公費節減、書籍の高騰と雑誌の種類が多くなったことなどのため必要な文献が揃えられないのが現状である。
 さて我々が必要とする書籍は専門分野のごく限られた部分であり、そのため他の分野の人にはほとんど役立たない。こうなると工学部にある書籍全部をあわせても理工系の全分野を覆い尽くすとは考えられない。この点から見ても図書館にあらゆる文献が揃えてあるという古い図書館像は成り立たなくなるだろう。また古くなった文献は科学史を専攻する人以外にはあまり役立たないので、以前に購入したものは次第に利用する人が減ってくる。そこで古くなった書籍を図書館に返すことが考えられるが、おそらく保管場所が不足しているためあまり歓迎されないのではないか。こう考えると図書館は何を目的として何に存在意義を見出すべきなのか考えてしまう。インターネットで全国の図書館が結ばれていて、いつでも文献を取り寄せることが出来ることは誠に有意義であるが、次第に各人がパソコンを持って自分で文献を探せるようになるとどんなものであろうか。
 以上は理科系の立場から見た図書館の役割であるが、文科系から見るとどうなるのであろうか。当然共通する部分も多いかと思うが、古典を研究する人にとっては違った見方もあるだろう。例えば古文書が必要な場合コピーでもよいから完備されていることが望まれる。それが不可能な場合は、ある特定な時代、人物、主題について完備させるというのも一つの在り方であろう。これは新しく出来た各地の美術館が特定の画家やテーマで作品を集めているのに類似している。しかしこれも福井大学に籍をおく研究者全員に役立つことは有り得ない。こう考えて行くと大学附属図書館がどう在るべきか答えが得られない。
 研究者という立場を離れて、学生の立場から見れば、必要な書籍を完備させることはそう難しいことではないと思われる。古今東西の名著と言われる書物はそう数が多いものではない。ただ学問的な価値のみで本を選択すると面白みに欠け、学生の足が遠退く恐れがある。まず図書館が学生に親しまれる存在で有ることが第一である。時には本を読んでリラックスし、好奇心を満足させることがあってもよい。これは大学附属図書館の役割ではないという説もあろう。
 現在大学附属図書館の意味が次第に変化しようとしている時期であり、新しい図書館像に向かって試行錯誤を繰り返しながら進むことになるのだろう。
(やまもと・ひろし 附属図書館長)

私にとっての本


                                         目 不二雄

 私はもともと勉強の臭いがするものを避ける習性があるため,図書館の熱心なユーザーではありませんでした.化学の勉強の仕方や実験の進め方を学生さんに伝えられても,あるいは片町のスナックでの飲み方を学生さんに伝授できても,生き方の手本になるような人間ではありません.したがって,まじめな図書館報である「かりん」に文章を書くのにふさわしい人間ではありません.こういう私がどういうわけか図書館委員になり(これは多分,皆さんが図書館委員会を軽く見ていて,私でも務まると判断された結果ではないでしょうか?),「かりん」に何か文をと依頼されてしまった次第です.男性の職員から依頼されたら簡単に断っていたのですが,美人の係長さんから依頼され,つい鼻の下を長くして引き受けてしまいました.「私にとっての本」と言うことで役目を果たしたいと思います。
 「私にとっての本」と言えば,勉強や仕事の関係でなく,早川書房などから出版されている翻訳のスリラー物やハードボイルド物を意味します.何年か前に,飲み友達が経営する古本屋でロバート-B-パーカーの探偵スペンサー(現代版フィリップ-マーロウ)シリーズの何冊かを手に入れたのがきっかけで,このジャンルにのめり込んでいます.多くの日本の推理小説作家と違って粗製乱作する人が少ないので(探偵スペンサーシリーズが確か30何冊だし,デック-フランシスの競馬シリーズが約40冊,エド-マクベインの87分署シリーズが確か約50冊ぐらい?),読み出した作家の作品は出来るだけ時代順にすべて読むことにしています.
 気の弱い探偵サムスンやスタンリーが主人公だったり,女性の探偵ウォーショースキーやキンジーが大活躍したり,「弱い男性,強い女性」がこの世界でもトレンディーのようです.ホモやレズの主人公が登場したり,多種多様な主人公や登場人物が悩んだり,怒ったりして現実の社会と闘って生きている姿はエンターテイメントを越えた何かが味わえます.馴染みの作家が新しい作品を出せば本屋に走り,有望な新人が出たと言っては読み始め,結構楽しんでいます.
 翻訳物ではありませんが,最近の直木賞授賞作品である「テロリストのパラソル」では,ダンボールですみかを組み立てる新宿のホームレス達が重要な人物として登場します.しかし,現実はどうでしょう,庶民派で登場した青島都知事がナンセンスな歩く歩道を理由に彼らを問答無用で追い出したでありませんか.もちろんこれをどう思うかは個人の感性に依存します.
 誰の作品か忘れましたが, 誰の作品か忘れましたが,ある盲心的な教団にマインドコントロールされた少女を救い出す話がテーマになった作品を読んだことがあります.家庭,学校,社会から盲心的な教団に逃げ出す背景が充分な説得力をもって書かれていたのが印象的でした.しかし現実の世の中ではどうでしょう.オーム教団が存在できた背景をまじめに議論せずに破妨法が登場してきたではありませんか.もちろんこれをどう思うかも個人の感性に関する問題です.
 「私にとっての本」は単なる娯楽のジャンルに属する本ですが,知ったかぶりの識者の論理よりも,これらの作品の展開する主題の方が私には身近に感じられるのです.フランスワインをボイコットして,代わりに買ったスペイン産の赤ワインを飲みながら,今夜はパトリシア−コーンウェルの「私刑」(FROM POTTER'S FIELD)を眠くなるまで読むことにします (さかん・ふじお 図書館委員)


停年退官教官よりの寄稿



附属図書館今昔50年


                                         仲 村 憲 三
 当時、福井師範学校は全寮制度で、特に1年生の私達は厳しい寄宿舎生活訓育を受けている昭和20年7月19日夜半、米空軍B29爆撃機大編隊の猛爆に福井市の夜空を焦がした。その夜は借りた参考図書を相手に延燈室で勉強中、警戒警報に次ぐ空襲のサイレンが、けたたましく鳴り響き耳を突いた。雨と降る爆撃の中を逃げ惑った夜明け、建物は焼かれ、屍は塁を成した。昭和21年、神明町にあった国有財産、旧陸軍兵舎を校舎にし、営庭にコ−トやグラウンドを学生達が手造りして授業や運動に供しながら昭和24年、学芸学部に移行する頃、大学は学問の府、先づ図書あさりからだと、事務局棟の横の生垣内、赤松林の庭園に平屋の旧将校集会所は図書館の仮寓となった。閲覧室で読んでいる時、しばしばあの空襲の地獄が脳裡を掠めて落ちつかなかった。それでも図書館事務室に藤田麗子さんや千田嘉寿さん等が華やいでいたので、急拵えの図書館も繁盛していたことを思い出す。
 諸国漫遊の後、昭和36年、福井大学に勤務するところとなったが、爾来、時に利用する附属図書館は、関係者諸賢の努力により、序々に整備拡充され、世に問う白亜の殿堂となってきた。然し、私自身は必要な参考図書は、教育や研究が長期、且つ幾度となく活用するので、研究費購入となり教官室に懸架するところになる。35年間には相当冊数となり、体育専攻生達も図書館よりは専門図書が多いので私の部屋でコ−ヒ−を沸かしながら、ゆっくりレポ−トや論文作成に利用できたと、訪れるOB達は述懐する。サロン風に活用していた往時の学生達も、今は現場で本を読め、勉強しろと直線教育をしているのだろうか。
 時々、裏木戸から3階に昇り、やさしい事務官さんから戴くコ−ヒ−の味が、福井大学図書館の近頃の味のような気がする。図書館事務長の寺尾氏とは福大職員バスケットボ−ルチ−ムのコンビだったので、閲覧室よりも事務長室訪問のほうが多かったようである。お世話になりましたが、四月からも附属図書館を利用してもよさそうなので楽しみにしている。文字は生きるエネルギ−表現、図書は理知を磨いてくれる素材、読書は生活を豊かにしてくれる栄養剤であると思っている。遅きに失した接書の機会を、これからに託したい。
(なかむら・けんぞう 教育学部教授)


図書館の拡大


                                         川 上 英 男
 昭和23年本学工学部前身の福井工専に筆者が入学した頃の図書館は終戦の年の空襲で焼け残った書庫であった。そして地震。新制大学第1回卒業生となった28年には木造2階建の閲覧室が完成した。それまでに比べ、明るい陽の光が眩しかった。やがて九頭龍川堤防決壊による水害が襲い、1階は半ば水没した。昭和41年に現在の位置に鉄筋コンクリートの図書館が出来、さらに昭和46年と57年の2回の増築を経て現在に至っている。
 半世紀近いその間、図書館には学生時代の閲覧を含めて随分とお世話になった。図書館委員は2期務めた。また第18代図書館長に就任、今度はサービス側に立つものとして、外からは見えにくい図書館員のご苦労も知るに至った。そんな訳で、定年を控えて図書館に対する思い入れもひとしおである。
 学生時代から見れば蔵書数も格段に増えた。そして近年は、新しいサービスも増えた。視聴覚資料はいうまでもなく、電子化された情報のメデイアはフロッピイデイスク、CD, 国語辞書のCD-ROMまで現われた。図書の検索も端末機のキーで出来る。本学に無い図書の検索には学術情報センターとオンラインでつながる。図書館といえば、まず図書カードを繰ることから始まった昔と比べると隔世の感がある。そしてここ5年間は開架図書充実のための特別予算措置も講ぜられた。空襲、地震、水害の被災を背負って、よくもここまで来たものと感慨に堪えない。
 さて、ここで図書館の将来に思いを駆せると、どうしても触れたいことがある。それは年々増殖するという図書館の性格を踏まえた将来計画、とくに建物の拡大についてである。現在の建物は文部省が示す基準面積に大幅に足りない。その基準と比べると、平成6年度において既に、現在の3階建ては4階建てになっていなくてはならない勘定になる。そこで基準通り1階分増えた状態を想像すると....。まずパンク寸前の書庫の窮屈さが解決する、書庫替わりとなっている集会室では図書館独自の特別行事も復活できる、新しいメデイアのためのスペースも確保できる...など、大学に相応しい図書館活動が活発にできることになろう。
 ところで増築には更に将来を見越した計画が必要である。現在でも図書は年に約1万冊ずつ増えている。上述の経緯を見ても分かるようにおおよそ10年で1階分増えるものと考えてよい。現状に合わせて1階分の増築だけではその翌年から面積不足は始まる。これではいつまでも「後追い」状態から抜け出せない。将来計画が必要な所以である。本来なら50年100年を見越した計画を述べるべきであるが、遠大すぎて現実性が薄いとすれば,せめて20-30年としよう。
 ここで私案を述べるとすると、不足分の1階分と将来の2階分を併せて、現図書館と同程度の規模を増築することである。そして増築当初余裕とみなされる将来分をやがて始まるであろう教育研究棟建替時に必要な仮すまいのスペースに当てるのである。建替が順次進んで完了する頃にはその面積は図書館本来の必要面積に繰入れることになろう。この際新設の建物に増築計画を組み込んで、構造体強度を確保しておけばさらに将来の増築も可能であろう。
 仄聞するに、現在検討中の大学改革が決るまでは教育研究棟の建替は凍結されていると言う。それならば、改革と直結しない図書館の建設を推進する好機ではあるまいか。こういう時期であればこそ、将来部分を研究教育棟の立替時に活用すると言う方策も説得力をもつのではあるまいか。
 以上、希望を述べてきたが、福井県の中心的学府としての本学の図書館が将来にわたって十分な機能を発揮して欲しいと願う筆者の一心からに他ならない。
(かわかみ・ひでお 工学部教授)


本にまつわる古いお話


                                         北嶋 英彦
 福井の戦災(昭和20年)〜震災(昭和23年)前後のことで,本学名誉教授で既に他界された吉田宏彦先生の蔵書にまつわるお話である。先生は工学部前身の高等工業学校時代からの名物教授であった。その先生の山のような蔵書を戦災直前に拙宅が預かった。拙宅と言っても,私は中学3年で,親父が預かったことになる。なぜ預かることになったかは本論に関係ないので,割愛する。10〜20冊が反故の製図用紙で包んであり,一つ,一つに整理番号と本の題名が書いてあった。膨大な量で,積み上げると2Gはあった。親父の言い付けで,その本の山を家のあっちこっちへ何遍となく移動させられた。どこが一番安全に保管できるかを探していたらしい。当時は食料難の時代で,空腹を抱えての作業はつらく,何度蹴飛ばしたか知らない。終戦となったが,依然として我が家に鎮座していた。最後震災の直前に,蔵の2階に持ち運んだ。「これで本が湿気なくて済む」と親父は喜んだが,重心が上になったせいか,地震で蔵が大きく傾き,再び親父の命令で,1階に降ろすはめになった。大分後になって,お弟子さんで図書館長を務められた川上英男先生が引き取りに来られ,親父は私達息子の犠牲?のもとで,責任を果たした。蔵書に対する愛着は親父自身よく知っていた。他人様の本でさえ,この有り様だから,親父の蔵書の始末にも泣かされた。しかし本の大切さを,預かりものに対する責任感を教えてくれたように思う。
 本の手に入れにくい時代,専ら親父の本を片っ端から読んだ。その中に,昭和2年発行の「萬有科学大系」があった。これは当時の科学全般の素人に対する解説書〜啓蒙書である。細菌学の項の執筆者は後に本学初代学長を務められ,その分野の権威であった竹内松次郎先生である。参考書がわりに,化学,物理,生物などの巻を読み漁った。啓蒙書であるから,身近な例を挙げて解説し,理解に役立てようとしている。この本との出会いが,私を理科系,なかんづく化学の道に導いてくれたように思う。親父は自分の職業である特定郵便局長を継がず,大学に勤めたことを半ば恨みながら死んでいった。自分の蔵書がきっかけでなった結末に,以て瞑すべきはずなのだが。 夏休みに,研究室にあった段ボール25個分の書籍や雑誌を家に持ち帰った。今度は家内がうんざりした顔でこの本の山を眺めている。「大学を辞めたら,すぐにこの本を始末してよ。」と早くも云い渡されている。
(きたじま・ひでひこ 工学部教授)


むかし話から


                                         鈴 木 公 宏
 むかし むかしあるところに・・・・・と言うほどに古い話ではありませんが、学生時代を含めて五十余年、正確には途中一年間の病気によるブランクを除くと、四十七年間大学に在籍した老教官の語るお話です。
 昭和二十三年とは、戦災からの復興が始まったばかりの福井市を襲った戦後始めての都市直下型震災が起きた年、小生が工学部の前身である工業専門学校に入学した年でありました。戦後は食糧ばかりでなく活字にも飢えていた時期で、戦災で焼け残った図書館、正確には書庫をよく利用したものです。当時の書庫の本には各地の学校、団体から寄贈されたものも多く、新刊書にはない趣きがあり、残された印影とかメモ等を見ると、何か大切に読まなければならないという気持ちを起こさせるものでした。たまたま震災前に無機化学の図書を借り出し自宅に持ち帰っていましたが、震災で全壊した我が家では探すことも出来ずと、四ヶ月後に再開した書庫に紛失届を提出した。数日後、小生等のクラスの担任であり、確か書庫の責任者でもあられた現名誉教授杉原丈夫先生の呼び出しをうけ、薄暗い書庫に小生と同じような境遇の数名の学生と恐る恐る先生を尋ねた。先生は優しさのなかにも厳しく、よく探したかと何度も問われ、当時はあまりよく理解出来なかったが、図書は多くの人が共有できる知的財産である意味の話をされたことが心に残っている。その二年後、震災の後遺症も和らぎ、人並みの生活が出来るようになったある日、家の中で壁土にまみれ雨水で汚れたくだんの図書を見つけた。当時の被災者の多くがそうであったように、自前で倒壊した家屋の整理をしている時に家人が見つけ保管していたお陰である。図書を前に久しく悩んだあと書庫に返却したが、そのあとの行方は知らない。以来、学内で学外で杉原先生にお目にかかるたびに自戒の思いを新たにする昔話であります。
 永い大学生活のなかでよくお世話になった図書館において、時代の影響を受け日新月歩で充実したものといえば、図書・文献の整理、検索、複写を支える機器類でした。図書・文献の複写は大学創成期にはカメラによる接写から始まり、印画紙への引き延ばし、その少し後に現れたマイクロリ−ダプリンタ−への時期がかなり長かった様な気がします。その後湿式のジアゾコピ−を経て、現在の乾式転写コピ−になったのは、図書館の書庫に収納されている昭和四十二年修了の大学院工学研究科生の第一回修士論文からであります。当時の工学部長大島好文教授が論文の正本と副本を比べて、区別がつかんな、と感嘆された声が懐かしく思い出されます。現在のコピ−機はますます高性能となり小型印刷機以上の機能を目の当たりにし、隔世の感とはかくなるものかと話せば、何を大袈裟なことをと感じる方々もおられると思いますけれども、むかし話とは本来こんなものではないでしょうか。正月のテレビのニュ−スによると大正末期から発行されている七十年分の理科年表が一枚のCD-ROMに集録され、検索の能率化と年度間等等のデ−タ比較も可能との説明があり、情報処理関係の知識に乏しい小生には新鮮に聞こえたものです。今後はあらゆる学術情報がCD-ROMに収められる可能性を想像してみると、あの文献はこの学術雑誌の何年に、この種のデ−タはあの図書にと素早く指摘してくれた老教官がいたよ、と言う話がむかし話になるのも 間もなくである。
(すずき・きみひろ 工学部教授)


お知らせ!


  • 「World Wide Web サ-バ・システム」
    「CD-ROMサ-バ・システム」の2システムが平成7年度に設置され学術情報提供環境が整備されることになりました。


    インターネット探査記


                                             木 村 幹 明
    インターネットとは

     最近、新聞・雑誌・テレビなどで「インターネット」という言葉を耳にすることが多くなりました。
     いったいこの「インターネット」とは何のことかご存じでしょうか。そんなことはよく知っているとおっしゃる方はここを読み飛ばしてください。よくわからないという方だけ耳を傾けてください。
     「インターネット」は英語で「Internet」と書きます。見ておわかりのように「Inter」と「net(network)」という2つの単語からなりたっていて、ネットワークを相互につなぐという意味があります。つまり、「インターネット」とは「ネットワークのネットワーク」のことで、世界中に広がったネットワークの総称です。世界中に散在する無数のネットワークを結びつけ、一つのネットワークとして利用できる環境のことをいいます。その利用者は全世界で5,000万人に達するといわれています。このインターネットは1969年にアメリカ政府主導で始まった軍事用ネットワークを起源としていますが、その後学術用ネットワークに変わったものです。現在では一部制限はありますが、商業目的にも利用できるようになっています。

    インターネットを利用するには

     あなたの近くにFAIRS(福井大学キャンパス・ネットワーク)に接続されたパソコンがあれば、今すぐインターネットを利用することができます。パソコンはあるがネットワークに接続されていないという方は、ネットワーク接続にチャレンジしてみましょう。追加するのはネットワーク・ボード(10,000円程度)、ネットワーク接続ソフトウェア(25,000円程度)と大学への申請だけです。Windows95がインストールしてあるパソコンやMacintoshの場合はネットワーク接続ソフトウェアはパソコンに組み込まれていますから新たに購入する必要はありません。
     これらの機器に投資する前に一度体験してみたいとおっしゃる方(学内の方だけです。)は、図書館のカウンター前の情報検索コーナーへおこしください。あとで説明しますWWWやネットワーク・ニュースを無料で体験することができます。
     自宅からインターネットを利用したい場合もパソコン(10万円程度から)、インターネット接続ソフトウェア、モデム(2〜3万円程度)を準備して、商用接続業者と契約すれば、電話回線を利用してインターネットを利用できるようになります。福井にもいくつかの接続業者があり、比較的低料金で利用できるサービスもあります。

    インターネットで何ができるか

     次に、私たちはインターネットからどのような恩恵を受けることができるのかを見てみましょう。
     インターネットの基本サービスには次のようなものがあります。
    ・telnet (てるねっと):仮想端末機能
     インターネットを経由して他のコンピュータを直接利用することができる機能。
    ・ftp (えふてぃーぴー):ファイル転送
     インターネットを経由して無料のソフトウェアやドキュメントなどの公開されている情報資源(ファイル)を自分のコンピュータにコピーする機能
    ・E-Mail (いーめいる):電子メール
     電話・Fax・手紙の機能をあわせもつ個人対個人の通信機能。画像なども送受信することができます。電子メールは相手がアクセスしたときにメッセージを読む形式のため、場所や時間に拘束されないというメリットがあります。学術目的であれば世界中どこへ送信しても無料です。
    ・Net News (ねっと・にゅーす):電子掲示板
     だれでもが自由に読み書きできる電子的な掲示板機能。学術的な議論、学会の論文募集、「売ります。買います。」、趣味など話題ごとに掲示板が用意されています。
    ・Gopher (ごうふぁ)
     階層になったメニューを選択することによってインターネット上のある情報源から他の情報源へ次々とにアクセスする機能。このサービスからtelnet、ftpなどのサービスも利用できます。
    ・WAIS(うえいず): Wide Area Information Service
     キーワードでインターネット上の必要な情報を検索・表示できるデータベース機能。
    ・World Wide Web(わーるど・わいど・うえっぶ)
     略して「WWW(「だぶりゅ・すりー」または「だぶりゅ・だぶりゅ・だぶりゅ」などとも呼ばれます。)
     インターネット上で情報を提供するための機能。情報は本をイメージしたページと呼ぶ単位で管理し、関連する情報同士をリンクすることでアクセスした人が簡単に必要な情報にたどり着くことができます。文字だけでなく音声、静止画、動画などのマルチメディア・データも含まれています。このソフトウェアを搭載したWorld Wide WebサーバにアクセスするためのソフトウェアとしてMosaic(もざいく)、Netscape(ねっとすけーぷ)などがあります。

    インターネットを利用したサービス

     最近は研究・学問の世界でも非常に変化が激しく、紙の形の情報は印刷された瞬間に古くなっていると言っても過言ではありません。最新情報は、インターネットを介して収集するのが最も早く確実な手段といえるでしょう。
     また、インターネットは情報の収集だけでなく発信手段としても非常に有用です。企業、行政、大学・公的研究機関でもさかんにインターネットを利用したサービスを実施しています。行政機関では行政サービスと窓口紹介や観光情報の提供などが行われており、大学や公的研究機関では組織や活動、研究者の紹介などの情報が多く見られます。さらに、図書館では蔵書の検索だけではなく図書の内容そのものを電子化してインターネット上での閲覧を可能にする傾向にあります。
     高知大学附属図書館が先日実施した調査によりますと調査対象とした98の国立大学のうちWWWサーバを立ち上げている図書館は40大学、現在作成中が11大学となり、全体の52%の図書館が何らかの形で情報発信をしていることになります。本学図書館でも96年度早々にWWWサーバを立ち上げるよう準備中です。
     このほか個人でWWWサーバを公開している例も多く、WWWは自己紹介や主張などを世界に発信する新しいツールといえます。
     それではWWWを中心としたインターネット上のサイト(情報源)の案内をしましょう。
     あなたの準備はよいでしょうか。日ごろ利用されているワークステーションやパソコンにはNetscapeやMosaicなどのネット・サーフィン(WWWサーバを見てまわること)のためのブラウザー(WWWサーバを見るためのソフトウェア)がインストールされていますか。これらのブラウザーを立ち上げて「Open Location」または「Open URL」というフィールドへ、下にリストアップされているサイトの前の[ ]の中のおまじないを入力すれば見てみたいところへ飛んでいくことができます。
     なお、これから紹介しますサイトに興味はあるが「おまじない」を入力するのは大変だなとおっしゃる方は筆者まで電子メールなどでご連絡をお願いします。簡単にサイトにアクセスできるHTML形式のファイルを差し上げます。


    アイコンをクリックするとNTTのホームページへジャンプします。



    インターネット接続サービス機関
    [http://www.csv.warwick.ac.uk/~ecpbn/japan/inet/index.html/]日本のインターネット接続サービス業者一覧
    福井大学・福井県内サイト
    [http://www.icpc.u-fukui.ac.jp/SJIS/Welcome.html]福井大学情報処理センターサーバ:学内や県内サイトへのリンク
    各種サービスへのゲートウェイ
    Archieサイト・検索
    [http://www.yahoo.com/Computers_and_Internet/Internet/Archie/]Archieサーバへのゲートウェイ
    WAISサイト・検索
    [http://www.yahoo.com/Computers_and_Internet/Internet/World_Wide_Web/Databases_and_Searching/WAIS/WAIS_Servers/]WAISサーバへのゲートウェイ
    Gopherサイト・検索
    [http://hopf.math.nwu.edu:70/]Gopherサーバへのゲートウェイ
    WWWサイト検索
    リスト検索
    最初に主題別やサイト名順リストに接続し、そのリストの中から順に求める情報を探す方法です。
    [http://www.ntt.jp/index-j.html/]NTTホームページ : インターネットに接続したらまず最初に見る日本一有名なサイト
    [http://www.ntt.jp/SQUARE/index-j.html/]NTT-URLの広場 : 各サイトへのリンク情報
    [http://www.ntt.jp/japan/map/]日本国内のWWWサーバ地図
    [http://www.yahoo.com/]Yahoo
    [http://www.ntt.jp/gnn/gnn.html/]The Whole Internet Catalog
    [http://www.einet.net/]EINeT Galaxy
    [http://www.w3.org/hypertext/DataSources/]The WWW Virtual Library
    [http://wings.buffalo.edu/world/]The Virtual Tourist : 世界のWWWサーバ地図
    [http://www.mcom.com/escapes/internet_search.html]Netscape : Exploring the Net
    キーワード検索
    [http://navi.sl.cae.ntt.jp/]本家NTTの検索サービス
    [http://www1.sony.co.jp/InfoPlaza/WAVESearch/]NTTの新着情報の高速全文検索
    [http://infonavi.infoweb.or.jp/]InfoNavigator : あらかじめ登録したキーワードによる情報の配信が可能(有料)
    [http://www.yahoo.com/]Yahoo
    [http://www.einet.net/]EINeT Galaxy
    [http://webcrawler.com/]WebCrawler Searching
    [http://lycos.cs.cmu.edu/]Lycos : The Catalog of the Internet
    [http://www.infoseek.com/]Infoseek : 雑誌の全文検索も可能、有料サービス
    [http://www.mcom.com/escapes/internet_search.html]Netscape : Exploring the Net
    電子図書館、目録検索サービス
    [http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/opac/opac.html/]Jump to Library! : 日本の図書館目録サービス・リスト
    [http://www.libra.titech.ac.jp/libraries_Japan.html]日本国内の大学図書館関係WWWサーバ
    [http://www.nacsis.ac.jp/nacsis.index.html]学術情報センター(NACSIS)
    [http://ipl.sils.umich.edu/ref/RR/LIB/opacs-rr.html]インターネット上で公開している海外の図書館目録サービス・リスト
    [http://sunsite.berkeley.edu/Libweb/]世界の図書館関係サーバ
    [http://www.cs.indiana.edu/metastuff/bookfaq.html/]オンライン・ブックFAQ : インターネットで入手可能な電子ブックを検索できるサイト
    総合的分野
    [http://www.notredame.ac.jp/~at93e184/WWWserver/index.html]世界の人文科学系情報へのリンク・サイト
    商用データベース
    [http://www.jicst.go.jp/]日本科学技術情報センター(JOIS)
    [telnet ir.nacsis.ac.jp]学術情報センターデータベース
    この他に大型計算機センターが提供しているデータベースがあります。
    [http://www.dialog.com/]Dialog
    [http://www.biosis.org/]BIOSIS
    [http://www.g-search.or.jp/hypertext-e/top_e.html/]G-Search
    [http://www.carl.org/uncover/unchome.html/ ]UnCover
    オンライン・ジャーナル
    [http://www.nri.co.jp/nri/publications/index.html]野村総合研究所「Nomura Search」、「知的資産創造」
    [http://NetCity.OR.JP/A-Girl/]女性の視点で読ませるオンライン・マガジン
    [http://www.libra.titech.ac.jp/online.html]東工大図書館がテスト提供中の種々のオンライン・ジャーナルへのリンク
    新刊情報・出版関係・出版社
    [http://www.trc.co.jp/trc-japa/SHINKAN.HTM]新刊案内
    [http://www.kajima.co.jp/kajima_mall/yaesu_book/index-j.html]八重洲ブックセンター
    [http://www.daiichi.co.jp/d-i/d-i.html/]ダイイチ輸入図書取次サービス、洋書のオンライン・ショッピング
    [http://www.trc.co.jp/trc-japa/index.htm]図書館流通センター
    [telnet://database.carl.org/]雑誌目次情報Carl/Uncover
    [http://www.bookshop.co.uk/]The Internet Book Shop
    新 聞
    [http://www.mainichi.co.jp]毎日新聞
    [http://www.yomiuri.co.jp/index-j.html]読売新聞
    [http://www.asahi.com]朝日新聞
    [http://www.nikkei.co.jp/nikkei-x/]日本経済新聞
    [http://www.nando.net/newsroom/]The Nando Times
    [http://dowvision.wais.net/]Dow Jones Business Information Services
    コンピュータ分野
    [http://www.tc.cornell.edu/]コーネル理論センター・サーバ : 全米科学財団がサポートしているサイト、重要なコンピュータ・ソフトウェアと資料だけをサポート
    心理学
    [http://www.w3.org/hypertext/DataSources/bySubject/Psychology/Psycoloquy.html]
    Psycoloquy : 心理学に関するオンライン・ジャーナル
    地理学
    [http://www.notredame.ac.jp/ftplib/Reference/Geography/World_Factbook/]
    The World Geography: The CIA World Factbook 1994 :世界の地理に関する資料”World Geographyの検索を提供するサイト
    [http://wings.buffalo.edu/world/vt2/]The Virtual Tourist-World : 世界地図から各国の地理情報を表示します。
    世界各国の文化事情
    [http://www.ntt.jp/japan/index-j.html]日本情報
    [http://www.ifcss.org/]中国社会情報センター : 海外に居住する中国人によって運営されているサイト
    [http://web.cnam.fr/fr/]フランスとフランス語への情報への接点
    [http://sunsite.unc.edu/expo/]旧ソビエト・アーカイブ
    経済学
    [http://www.sumitomocorp.co.jp/econo/9505/]住友商事「経済動向」
    [http://www.epa.go.jp/]経済企画庁
    [http://www.lib.lsu.edu/gov/fedgov.html#toc/]アメリカの政府刊行物
    教育学
    [http://www.dnc.ac.jp/]大学入試センター研究開発部、センター試験のデータを提供
    [http://www.ed.gov/]U.S.Department of Education
    自然科学
    [http://www.mki.co.jp/iwanami.html/]岩波書店「科学」
    [http://www.nature.com]Nature
    物理学
    [http://www.w3.org/hypertext/DataSources/bySubject/Physics/HEP.html/]CERN : ヨーロッパ高エネルギー物理学研究所の物理学分野へのゲートウェイ
    [http://www.het.brown.edu/news/]物理学ニュース
    [http://mentor.lanl.gov/Welcome.html/]ロスアラモス物理学情報サービス : 原子物理学と粒子物理学の分野をカバー
    化 学
    [http://www.syp.toppan.co.jp:8082/]日本化学会「Bulletin of the Chemical Society of Japan」
    [http://www.acs.org/]American Chemical Society
    [http://info.cas.org/]Chemical Abstracts Service
    ライフ・サイエンス、医学
    [http://cc.umin.u-tokyo.ac.jp/1sj/indexeu.html]UMIN(大学医療情報ネットワーク)
    [http://www.york.biosis.org/]Zoological Record
    [http://life.anu.edu.au/molbio.html]オーストラリア国立大学バイオ情報 : 分子生物学・データベース関連図書目録
    [http://life.anu.edu.au/molbio.html]ジョン・ホプキンス・バイオ情報Webサーバ
    [http://www.who.ch/]世界保健機構(WHO)
    [http://www.nih.gov/home.html]National Institue of Health(米国国立衛生研究所)
    工 学
    [http://town.hall.org/cgi-bin/srch-patent/]米国特許明細書
    [http://www.fedworld.gov/ntis/]National Technical Information Service(NTIS)
    [http://www.doe.gov/]Department of Energy
    環境工学
    [http://www.epa.gov/]Environmental Protection Agency
    機械工学
    [http://www.dir.co.jp/InfoPlaza/KCP/welcome-s.html/]工業調査会「自動化技術」、「機械と工具」
    電気・電子工学
    [http://www.webfeats.com/preecs/miue/]misc.industry.utilities.elec-
    tric : 電子工業関係のあらゆる情報資源が検索できるサイト
    [http://www.ieice.or.jp/]電子情報通信学会
    [http://www.iee.org.uk/]IEE
    [http://www.ieee.org/]IEEE
    語 学
    [http://www.twics.com/~kenbutler/BUTLERCONSULTING.HTML]日本語学習ページ
    [http://www.notredame.ac.jp/POETS/]英語学習・異文化交流サイト
    [http://www.wg.omron.co.jp/cgi-bin/j-e/dict/]英和・和英辞典サービス
    [http://www.notredame.ac.jp/POETS/Eva/]English Vocabulary Assistand : 英和辞典、Roget's Thesaurus、スペルチェック
    [http://c.gp.cs.cmu.edu:5103/prog/webster]英英辞典(Webster)
    [http://cuisg13.unige.ch:8100/franco.html/]フランスとフランス語への情報への接点
    [http://babel.uoregon.edu/yamada.html]Yamada Language Center : オレゴン大学外国語学習のためのサイト
    文 学
    [http://www.english.upenn.edu/~jlynch/research.html]Literary Resources on the Net : 文学・小説関係のサイト
    [http://www.notredame.ac.jp/POETS/Library/]POETS電子図書館 : 英文学電子図書館、VOA(Voice of America)などのサイト
    [http://www.cs.cmu.edu/Web/People/mmbt/women/celebration.html/]Creating A Celebration of Women Writers : 女流作家に関する情報を集めたサイト
    [http://humanities.uchicago.edu/ARTFL/ARTFL.html]ARTFL : フランス語選集、フランス研究のサイト
    [http://www.cnam.fr/ABU/]フランス文学ライブラリ

    参考文献
    ・インターネットにおける情報検索 高木義和著 情報管理 Vol.38 No.10 1996.1
    ・インターネット・ユーザーズ・ガイド Ed Krol著 改訂版 インターナショナル・トムソン・パブリッシング・ジャパン 1995
    (きむら・ もとあき 附属図書館運用係長)
                                             kimura@karin00.flib.u-fukui.ac.jp


    私の図書館生活


                                             HO CHI WEN
     日本での留学生活は、いろいろ経験し、3年半近くになった。
     大学で学びたい留学生達にとって、いちばん大切な日本語1級試験に受かるために、同じ時期に日本に来たシンガポ−ルの友人に紹介してもらい、東京の常盤台図書館に通っていた。その図書館は、木や緑に囲まれ、静かで環境のよい場所にあり、思わず嬉しかった。
     私は、マレ−シアにいた時の高校の校長の話を覚えていた。
     「我々の独立高校(日本でいう私立高校)は、他校に比べて蔵書量が多く、設備も良い。」 という話だったが、日本に来て、東京の常盤台図書館の中へ入った瞬間、今まで頭の中にあった校長の話はこわれた。まるで冷たい水をあびせられたようだった。
     4階建ての建物の中に入ると、本がいっぱい並べてある以外に、高校時代の図書館と違って,CD,カセットテ−プなどの視聴覚コ−ナ−と、世界各地の図書館を結ぶコンピュ−タ−コ−ナ−が設置されていた。このコ−ナ−では、昔の探しにくい本もすぐに検索できて、忙しい人にとっては、とても便利だった。
     マレ−シアには、一般の人向けの図書館はなく、大学や高校などにあるだけであった。
     福井大学附属図書館へは2年前から通っている。この図書館は、市立・県立図書館と違って、蔵書は各学科の学生、院生、教授にとっては、専門書が揃っている所である。昨年からは、インタ−ネットを導入して、世界各国の新聞、天気予報がすぐに画面に映し出せるようになっている。さらに、全国各大学の図書館とネットワ−クを結んで、資料を探し、勉強することができる。
     しかし、たとえば、私は電子工学科の学生だけれども、一つのレポ−トのテ−マが出ても、図書館には本が少なくて、みんな貸出中のことが多く、レポ−トが書けなくて困るので、本の数をもっと増やしてほしいと思う。
    (ホ・チェン・ウエン 工学部電子工学科2年)


    私の図書館との付き合い方


                                             浅 野 貴 行
     私が図書館を頻繁に利用し、当時の参考係の方々と顔見知りになったのは、学部3年の夏休みに書庫の整理のアルバイトをしてからである。そのアルバイトは、冷房が全く効かない蒸し暑く、薄暗い書庫において、製本された和・洋雑誌の整理というものであった。しかし、本に囲まれたこのバイトは私にとって結構楽しく、また学部3年では入室することが許可されない書庫に入り、いろいろな雑誌・本の存在を知ることができたことは貴重な経験でもあった。以来、学部4年生、大学院に進学してから今日に至るまで、さらに頻繁に図書館を利用させていただいている。
     学部4年生になり研究室に配属されてすぐ先輩から教えていただいたのは、文献(論文)検索と図書館の利用方法であった。文献検索は、過去にいかなる実験手段を用いて研究が行われているかを把握し、今後どのように研究を進めていくかを決定する上で指針となる重要な作業である。方法としてはごく一般的で、コンピュータにおいて文献検索システム利用し、世界中の雑誌にこれまでに掲載された論文の中から研究内容に関連した論文を、幾つかのキーワードを用いて探し出すのである。図書館の利用方法としては、その論文が大学に存在しているか否かを調べ、在れば複写し、無ければ取り寄せていただくよう指定の用紙に必要事項を記入して参考係にお願いするのである。私は、論文を複写するときはいつも、前後の論文にも目を通すように心掛けている。なぜなら、ほとんどの雑誌は同じ分野の論文がまとめて掲載されており、いつ何時研究を進める上で重要な論文に遭遇するかもしれないからである。これまで、多数の文献を取り寄せていただいた中で、記入した必要事項に誤りがあったり、不十分のまま提出して参考係の方々にご迷惑をお掛けしたことが何度となくあったかと思います。大変反省しております。
     私は実験の都合上、他の大学や研究機関に行く機会が多く、よくその付属図書館を利用している。その中で、福井大学付属図書館と比較して気が付いた点を幾つかまとめると、まず、図書館、工学部及び教育学部で購入しているすべての新着雑誌は、やはり図書館の一箇所に揃えるべきだと思う。いろいろな分野の最新の研究が一度に閲覧することができれば、利用者にとって大変便利でありがたく、面白い。また、雑誌の利用頻度などを調査し、購入に際して再検討してみてはどうであろうか。図書館の閉館時間や閉館日に関しては、IDカードなどを用いて、利用することができるシステムや、また本の貸出期間についても、学部4年生や大学院生においては、現行の一週間ではなく、せめて2週間の期間を設けていただけるよう検討してほしい。無理な注文ばかりかと思いますが、参考にしていただきたい。
     最後に、私にとって図書館は、雑誌の複写だけでなく、新聞を読んだり、研究分野とは全く異なる本や雑誌を眺めたり(たまには昼寝をしたりなどなど)と、リラックスする重要な場所でもあるのです。
    (あさの・たかゆき 工学研究科博士後期課 程物質工学専攻)


    ひ と こ と


                                             佐藤与子
     図書館の夜間勤務をすることになってから、1年と少々が過ぎました。秋になると図書館前庭の”かりん”は艶のよいかわいい実を付け、”ドウダンつつじ”は鮮やかに紅葉となり、このすばらしい環境に接することの出来る館内には、約30万冊もの書物がぎっしりと配架されています。日々新しい書籍も増え、数機種のパソコン等設備も充実し、情報も得易くなっています。そして皆様が利用し易い”IDカ−ド”が準備されています。でも一度も利用者に渡らず、未使用となっているカ−ドがカウンタ−の引き出しの中に数多く眠っています。”残念ですね”。大いに利用して下さい。時々「始めてですが、本を借りたいのですが。」と言って、2、3人連れの学生さんが窓口カウンタ−に来てくれると、とてもうれしい気持ちになります。”IDカ−ド”と”図書館利用ガイド”を渡しながら「5冊まで借りれますよ。」と勧めてしまいます。夜間は比較的利用者が少ないようですが、学期始めとか試験前になると、8時近くまで、本を捲る音やペンを走らせる音が閲覧室に響き活気が見られます。
     図書館はもちろん勉強する場所ですが、時には趣味を深めたり、息抜きする場所としても充実していますから利用して欲しいと思います。
     学生時代に図書館に立ち寄り、その内からふとした切っ掛けと出会いが始まり、僅かな時から得られる知識が人間形成に役立つのではないでしょうか。
     図書館の機能のすばらしさを見直し、利用しましょう。
    (さとう・ようこ 運用係員)


    職員研修報告記


    北信越地区国立大学研修会に参加して


                                             佐 藤 政 喜
     平成7年11月9日から11月10日の2日間信州大学で「情報ネットワークと図書館システム」というテーマで研修会が開催されました。1日目は「高度情報化社会における大学図書館」と題して信州大学図書館長平山祐次先生が講演されました。この中でネットワークを介した図書館の電子情報サービスが重要であること。そのためには図書館職員の資質の向上が求められていること。
     次に、「学術情報センターにおける情報基盤の整備と次期システム」と題して学術情報センターのシステム管理補佐貝田辰雄講師が学術情報センターの事業活動、学術ネットワークの整備、次期システムの整備について講演されました。この中で、次期システムは平成8年8月稼働を目標に計画しているとのことでした。
     2日目は、信州大学総合情報処理センター技術官茅野基講師が「学内LANと図書館システム」(信州大学画像情報ネットワークシステム利用)と題して講演されました。この中で図書館サービス、図書館が発信する情報、LANを使用して情報を流す手段等図書館の電子情報の発信のあり方、メンテナンスについて講演されました。
     この講演を通してこれからの図書館サービスのあり方や方向性について認識することができました。
     また、この研修には懇親会がありこの場を通して他大学図書館職員と人間的ネッワークで結ばれることができ、大変有意義な研修会でした。
    (さとう・まさき 管理係長)


    ILLシステム地域講習会を受講して


                                             柳 下 裕 美
     上記講習会は、ILL業務担当者に基本的な知識を修得させることを目的に行われるもので、今年度も8月2日(水)〜3日(木)に金沢大学で開催されました。
     講習会の内容は、講義と実習で構成され、マニュアルを片手に何か月か実務をやってきた私にとっては、もう少し早い時期に受講できたら良かったのにと思うことしかりでした。
     講義中はもちろん、休憩中に交わされるちょっとした会話に、参考になることや共感することが多く、その中で利用者やILL担当者の皆さんにお願いしたいことを報告したいと思います。
    I.利用者の皆さんにお願いしたいこと
    <文献複写申込>
    1.雑誌名が省略形で記入されている場合
     一般的な雑誌名(特に和雑誌)である場合
    や版違い・同名のタイトルが多い図書の場合は、検索してもヒット件数が多く、その上、巻号・出版年・ペ−ジの情報の一部が欠けていますと限定できないことがあり、利用者の皆さんに照会することになってしまいます。文献複写申込書には、できるだけ詳細な情報を記入願います。
    2.文献複写申込書をもとに、担当者がデ−タを入力しますが、筆記体で書かれて文字の判別がつかない場合があります。活字体又はタイプで記入願います。
    <現物貸借申込>
    1.相手大学が整理中又は使用中で借用が許可されにくい最新刊図書や、往復の送料程度の購入可能図書の申込みはご遠慮願います。
    2.現物貸借は相手大学の好意と負担で成り立っているものですので、返却期限は厳守願ま
    す。
    II.ILL業務担当者の皆さんにお願いした
    いこと(既にご存知のことと思いますが)
    <依頼館側>
    1.迅速な処理のためには、同じ雑誌であっても一つの図書館への大量の依頼を避けて、分散して依頼願います。
    2.速達・FAXにより至急の送付を希望する場合は、所蔵館と受付窓口が同じ図書館に依頼願います。(COPYS項目のCを消し、Aのみで検索します。)
    3.受付館が回答を求めているINQUIREに対してはCANCELしないで、ANSERで回答願います。(受付館側で回答を求める場合は、SUM項目に適当な数字を入力しておくと、依頼館側でCANCELできません。)
    <受付館側>
    1.参照不完により該当論文が見当たらない場合は、PARDONで次候補館にデ−タを転送せず、INQUIREで依頼館に照会願います。
     実際に文献複写の依頼をして、「こんな少ない書誌情報でよく見つけていただけたな。」と感心することが度々あります。年間索引がない雑誌で巻か出版年しかわからない場合、一年分全てを調べていただくという手間がかかっているわけで、受付館のご協力に感謝するのみです。近年のILLによる文献複写と現物貸借の件数の増加に伴い、ILL業務担当者の負担も着実に増えています。それ故に利用者・担当者それぞれの協力により、可能な限り余分な負担はかけず、ILLシステムの円滑な運用がなされればと思っています。
     最後になりましたが、私は研修等で金沢大学図書館の皆さんにお世話になることが多く、今回もいろいろご指導・ご教示いただきありがとうございました。この講習会での成果が利用者サ−ビスに少しでも活かされるよう努力したいと思います。
    (やぎした・ひろみ 参考係員)


    疲れた大学図書館職員講習会


                                             木下知子
     秋も深まりつつある11月初旬の4日間、大阪大学吹田キャンパスにて上記の講習会が行われました。
     今まで講習会にはいくつか参加させていただきましたが、今回程疲れたものはなかったように思います。
     というのは、会場から帰りのバスがなく、30分間歩かねばならなかったことや、宿泊先のプールで泳ぎすぎたことにも起因しますがそれ以上に疲れる理由が実はあったのです。
     その前にこの講習会について簡単に説明すると図書館勤続3年以上の職員が集い、これからの図書館等についての講義、グループ討議、更にはその内容を発表しあうというものでした。この他生命科学分館の見学も行われました。
     講習会初日に渡された資料をぱらぱらとめくっていると私の名前が目にとまり何だろうと思ってよく見るとそれはグループ討議の役割表でした。そこで、何の因果かこの内気で小心者で上がり性の私めが発表者に指名されてました。自慢じゃありませんが生まれてこの方最も不得手とし避けて生きてきたのに何故こんな所でと思う内に脈は乱れ、めまいがしてきました。この任務が最終日に控えてることを考えると緊張して、お陰で講義中も理解の程は別として一睡もせず聴講できました。
     その内容は多岐に渡るため限られた紙面で述べるには難しいので、省略させていただきますが、日常業務に忙殺されてささくれた脳に新たな図書館の方向性を示唆されたような気がしました。
     そうこうする内、グループ討議もまとまらないながらも何とか終了し発表の日となりました。この時のために他のメンバーの方たちとあれこれ打ち合せていたのですが、結局難しい言葉を羅列しても似たり依ったりの発表になってしまうと思い、自分達の言葉で表現しようということで原稿を作りました。本番では、予想通りあがってましたが、思っていたほどでなくいい経験になったという思いの方が強く残りました。また、このことを通していろんな立場からの意見を聞くことができて大変参考になりました。
     今回の講習では、比較的年齢層がまとまっていたこともあり、国公私立、規模の大小を超えて気軽に話せたのが何よりでした。また、職員の方々にも親切にしていただき、特に阪大のH嬢には方向音痴の私の買物にまでつきあっていただき本当に助かりました。
     以上、よく学び、よく話し、よく動き、よく食べ、よく疲れた講習会でした。


    大型コレクション <資料紹介>


    全国共同利用の大型コレクションとして本学図書館に蔵置されることになりました。

    ドイツ官報及び議会速記録集成 一式


    (内訳)
    1.Stenographische Berichte des Reichtags der Weimarer Republik 1919-1933 マイクロフイッシュ 1396枚
    2.Deutscher Reichsanzeiger und koniglich preussischer Staatsanzeiger
    マイクロフイルム 451ロ-ル
    3.Volkskammer der DDR:Stenographische Protokolle und Drusksachen 1-8
    Wahlperiode 1949-1986 リプリント 24巻


    図書館この一年



    <附属図書館委員会>
    5. 9 (1)平成6年度図書購入費の執行状況について
       (2)平成7年度図書資料(大型コレクション)収書計画調書について
       (3)福井大学附属図書館将来計画の策定について
    5.15 (1)福井大学附属図書館将来構想検討委員会要項(案)について
    7.11 (1)平成7年度図書購入費予算配分(案)について
       (2)平成7年度特別図書購入経費について
    2. 5 (1)継続資料の見直しについて
       (2)福井大学附属図書館将来構想(案)について
    <附属図書館将来構想検討委員会>
    10.16 (1)大学図書館を取り巻く背景
       (2)将来構想の必要性
       (3)将来構想の目標年度
       (4)将来構想の見直し
       (5)大学図書館の目的
       (6)理想とする図書館像
    11. 6 (1)電子図書館的機能の強化・高度化
    12. 4 (1)利用者サービスの強化・高度化
    12.21 (1)図書館資料
    1.16 (1)施設
       (2)管理・運営
    2. 5 (1)中間まとめ「福井大学附属図書館将来構想」

    <館内>
    4.11    平成7年度新入生に対する図書館利用オリエンテーション
    6.22〜7.11 高校教科書展示
    7.17〜21  蔵書点検
    2. 1    講演会
          「インターネットを利用した図書館サービスの現状と課題」
           講師 電気通信大学附属図書館参考係長 小林かづみ
    3. 5    講演会
          「21世紀を展望した図書館のあり方」
           講師 弘前大学附属図書館専門員 五十嵐輝雄
    <館外>
    4.20〜21  第46回北信越地区国立大学図書館協議会
          ( 於:上越教育大学 佐々治館長,寺尾事務長出席 )
    5.26    平成7年度国立大学図書館事務部課長会議
          ( 於:東京医科歯科大学 寺尾事務長出席 )
    5.23    平成7年度福井県図書館協会理事会・総会
          ( 於:県立図書館 佐々治館長,寺尾事務長,田中整理係長,木村運用係長出席 )
    5.31    平成7年度福井地区大学図書館協議会定例会議
          ( 於:仁愛女子短期大学 佐々治館長,寺尾事務長,木村運用係長出席 )
    6.28〜29  第42回国立大学図書館協議会総会
          ( 於:東京如水会館 佐々治館長,寺尾事務長出席 )
    7.21    北陸地区国立大学附属図書館会計担当者会議
          ( 於:金沢大学 西野学術情報係長,竹内学術情報係員出席 )
    8. 2〜 3  平成7年度ILLシステム地域講習会
          ( 於:金沢大学 柳下参考係員出席 )
    8.23〜25  平成7年度図書館職員著作権実務講習会
          ( 於:岡山大学 柳下参考係員出席 )
    8.29    平成7年度福井地区大学図書館協議会夏季研修会
          ( 於福井市郷土歴史博物館外 佐藤管理係長外6名出席 )
    9.20〜22  平成7年度国立学校事務電算化講習会
          ( 於富士通 佐藤管理係長外6名出席 )
    9.20〜28  第21回中部地区係長研修
          ( レイクサイド入鹿外 西野学術情報係長外出席 )
    9.25〜29  第32回東海・北陸地区国立学校等会計事務職員研修
          ( 富山勤労総合福祉センター呉羽ハイツ 竹内学術情報係員出席 )
    10. 5〜6  第8回国立大学図書館協議会シンポジウム
          ( 於:大阪大学 佐藤管理係長出席 )
    10.23〜27 東海北陸地区国立大学事務電算化担当職員研修会
          ( 於:金沢大学辰口研修所 佐々木学術情報係員出席 )
    11.7〜10  平成7年度図書館職員講習会
          ( 於:大阪大学 木下整理係員出席 )
    11.8〜10  第7回(平成7年度)福井県地区国立学校等中堅職員研修
          ( 於:福井医科大学,北潟湖畔荘 竹内学術情報係員出席 )
    11.9〜10  平成7年度北信越地区国立大学図書館研修会
          ( 於:信州大学 佐藤管理係長出席 )
    11.10   学術総合目録和文編1996年版全国調査説明会
          ( 於:名古屋大学 塩崎参考係長出席 )
    11.29〜30 平成7年度北信越地区国立大学附属図書館事務(部・課)長会議
          ( 於:いこいの森富山 寺尾事務長出席 )
    12.13   平成7年度福井県図書館関係職員研修会
          ( 於:福井県立図書館 木村運用係長外1名出席 )


    人 事 異 動


    氏 名       移動前                  移動後           発令月日
     木村 幹明     福井医科大学教務部図書課学術情報係長   附属図書館運用係長     7. 4. 1
     竹内 和生     福井医科大学総務部庶務課職員係      附属図書館学術情報係      〃
     塩崎 睦子     運用係長                 参考係長            〃
     木下 知子     参考係                  整理係             〃
     松井 日出海    参考係長                 庶務課研究協力係長       〃
     前川 重雄     学樹情報係                工学部経理係          〃
     中村 あけみ    運用係                  退職            7. 6.14
     熊野 とも子    運用係 採用                             7. 6.16
     佐々木 忠文    管理係                  学術情報係         7. 9. 1
     米沢 由紀     学術情報係                管理係             〃
     工藤 典子     運用係 採用                             7. 9.12
     三好 敦子     運用係 育児休業                             〃
     山口 浩実     管理係 採用                             8. 1.16
     米沢 由紀     管理係 育児休業                             〃
     熊野 とも子    運用係                  退職            8. 2. 9

    館長交替のお知らせ
    平成8年2月10日付けで任期満了に伴い佐々治寛之先生から山本浩史先生に交替しました。


    第7回吉村基金による図書購入リスト


      タイトル/卷 数/出版社 分類番号
      日本大百科全書 全26巻 小学館 031

     吉村基金:昭和60年入学直後に亡くなられた吉村直樹さんのご遺族からの芳志金により設立