福井大学附属図書館報「かりん」   No.29


  目       次      


一冊の本


                                         大 畑 勝

 1冊の本が世界の歴史を動かす。巷に本をはじめ夥しいメディアが氾濫している今日で
は信じがたいことである。しかし世界の歴史には、このような事は間違いなく存在した。
一・二の例をあげてみよう。
 新大陸発見に導いたコロンブスの「インディアス事業」は、マルコ・ポーロの本『東方
見聞録』に触発されたものではないだろうか、という古い話である。周知のようにコロン
ブスは、大変な苦労の末、1492年10月12日西インド諸島ウォトリング島に到着した。「大
航海時代」のピークをなす西廻りインド航路開拓事業の第1次航海の成果である。10月28
日キューバ北岸に到着し海岸線を探検する。コロンブスはジパングと予想していたのだが、
予期以上に大きく、中国ではないかと思う。12月6日、エスパニョーラ島に到着。住民が黄
金の装身具を身につけ、金山もありジパング到着を確信。これがとんでもない見当違いだ
ったことは、今日誰もが知る。
 コロンブスの「インディアス事業」の一環としての西廻りインド航路開拓の着想にはマ
ルコ・ポーロの『東方見聞録』なる1冊の本の、特に「黄金の国」ジパングについての誤
った記述が大いに関係ありそうである。当時地球球体説は常識化しつつあり、コロンブス
はトスカネリから教えられなくとも知っていたであろう。むしろ彼の蔵書中に、ラテン語
版の『東方見聞録』が発見された事に注目したい。勿論、蔵書中に発見されたからと云っ
て直ちに、彼がそれを読み、ジパング到着の近道として西廻りインド航路開拓を着想した
とは即断できない。しかし注目すべきもう一つの事実が知られる。「インディアス事業」
のパトロンを探していたコロンブスは、1484年ポルトガル王ジョアン2世に働きかけて、
その事業の目的が黄金の国ジパングへの到達であると語っている事である。ポルトガル王
は大いに関心を示したが、財政的余裕なくて見送り、結果的には成功しなかった。2年後
にカスティリヤ女王イサベラがパトロンを引き受け事業は結実する。13世紀の人マルコ
・ポーロの『東方見聞録』なる1冊の本が新時代開幕の契機となったのである。
 もう一つの例を現代史にもとめよう。レーニンの『帝国主義論』である。第1次世界大
戦のさなか、ツァーリズムによる弾圧を逃れスイスのチューリッヒに亡命中のレーニンは、
現に進行中の戦争が帝国主義戦争であり、プロレタリアートは祖国防衛主義に走るのでは
なく、「帝国主義戦争を内乱へ」転化せしめ、勤労人民大衆の平和をめざす政権を樹立す
べき事を訴えねばならなかった。彼は極端に困難な諸条件と闘いつつ研究と著述に励んだ。
彼はチューリッヒの図書館を大いに活用した。朝9時から夜の6時迄、終日図書館で仕事
をした。1年間に4か国語の著書148冊と、49種の定期刊行物から231の論文を読み、1916
年7月、『資本主義の最高の段階としての帝国主義』を完成した。彼は序文の中で、この
書がツァーリズムの検閲を顧慮しながら、また亡命中なので文献の著しい不足に、特にロ
シアの文献の不足に悩んだことを書いている。そしてホブソンの『帝国主義』とヒルファ
ーディングの『金融資本論』の2書には、それらが理論的誤りを含むものであるにもかか
わらず、資料として大変有益であったと謝辞を述べている。
 ロシア革命とその後の世界史の展開にこの1冊の本の有した巨大な意義については、今
更多言を要しないであろう。
                       (おおはた・まさる 附属図書館長)




ミルトンの教会改革論(1659年)


                                         志 鷹 英 行

 今、日本では大蔵省をはじめ政府機関の組織改革が話題になっています。僕たちが勤め
ている学校も改革論議の外にいる事が出来ないようです。汚職で幹部が交代した役所など
特に、綱紀粛正の方法が考えられています。もしここで誰かが、「公務員の給料をゼロに
しよう。そうすればお金目当てで公務員になった人はやめてしまって、純粋に使命感に燃
える人だけが国家のために働くようになるだろう」と提案したら、皆さんはどう思われま
すか。
 そんな突飛な提案は、子供ならともかく、大人がするはずがない、と思うでしょう。
 ところが、まさにその提案を大真面目でした人がいるのです。論文にまとめて印刷して
発表しました。しかも50才の大学者です。この人の提案について書いて見ましょう。
 現代の人ではありません。17世紀のイギリス人で名前はジョン・ミルトン(1608
ー74)。ケンブリッジ大学を出た秀才です。人間の自由を抑圧する君主制と君主制と結
託し(ていると彼が思っ)た教会制度に腹を立てて、時局についての論文を書いていまし
た。ちょうど起こった清教徒革命にミルトンは身を投じます。学者でしかも弁が立ちまし
たから1649年に王制を倒して共和制が敷かれると、革命政府に迎えられ、外交文書の
執筆を担当するようになりました。くだんの提案は革命政府が倒れる1年前に彼が教会改
革のために書いた論文の中でなされています。
 1つだけ予備知識があった方がよいでしょう。17世紀のイギリスの国教会では牧師は
法律で国から安定した報酬を保証されていました(非国教会は別です)。大学出のエリー
トは教会に就職しました。なにしろこの世は国王と政治家が治めますが、精神界は牧師が
担当する領域です。しかも教会制度の中には身分階級があって、ひらの牧師から出世して
上に登れば、国王すら動かせたのです。
 ミルトンはこんな教会制度が大嫌いでした。階級制度があるから、勉強のための勉強で
はなく、昇進のための勉強をするようになるのだ。従って階級制度を廃止すべきである、
という考えです。革命が成功して1649年に王制を廃止して、教会制度もだいぶよくな
ったのですが、ミルトンにとっては不満が残っていました。革命政府の指導者クロムウエ
ルが、牧師たちの要求に屈して、国庫から牧師に給料を払うことに同意したからです。牧
師の国家公務員制の容認です。
 ミルトンとしてはおもしろくありませんでした。宗教は人間の、そして人間が集まって
作る国家の根幹を成します。どういう人が、どういう動機で牧師になるかをミルトンは問
題にしました。牧師は国家から給料が保証されています。それに命名式、結婚式、葬式の
司式料も入ります。ミルトンの目には、よい収入につられた、金目当ての連中と映った人
々もいたでしょう。このような金目当ての牧師が宗教を堕落させている、とミルトンは考
えました。
 そんな中で、ミルトンは教会改革論を出版しました。国民の精神の教化を担う国家機関
の改革です。ミルトンの提案は、国庫から牧師に支払われている給料を廃止すべし、です。
国が給料を支払わなくなったら、牧師の仕事よりも牧師の給料に引かれて教会に就職した
連中を教会から追い出す事が出来るだろう、とミルトンは言っています。
 僕たちから見ると突飛としかいいようのない提案ですが、ミルトンは大真面目で、牧師
には「報酬なしでも福音を説きたい、貧乏をいとわないという欲求」が必要である、と言
っています。給料を廃止して、その代わりに牧師が受け取ってもよいものとしてたった1
つミルトンが認めるものが、牧師を迎える教会員の喜捨です。
 大体ミルトンが言ったり、したりすることは世間の常識から外れています。ミルトンが
この教会改革論を発表したのが1659年です。革命政府が崩壊するのが1660年です
からその前年で、もう革命政府はガタガタで、派閥争いの最中です。当時ミルトンにとっ
ては、革命政府の建て直しが最重要課題だったはずです。従って、普通に考えれば、ミル
トンは政府の組織改革や財政改革や軍隊改革や法改革など、もっと具体的な提案をすべき
です。それなのにミルトンがしたのは教会改革の提案で、しかもその改革の方法が牧師の
給料の廃止とは余りに非現実的と思いませんか。
 教会改革から話がそれますが、ミルトンの現実感覚のなさの例を紹介しましょう。実は
ミルトンも共和制を建て直す具体案を出しました。その中で、君主制に逆戻りすると、ど
んなに国民の自由が侵害されるかを説いて、終身国家総評議会を作って団結しよう、と呼
びかけています。この案自体はよいのですが、驚くべきはこの君主制反対の論文を発表し
た時期です。それは1660年3月、王政復古の2カ月前です。もういよいよ革命政府は
駄目で、亡命中のチャールズ2世を迎える準備が始まっていた時期です。革命派の人々の
中には国外へ逃亡した人もいました。ミルトンだけがたった1人で、君主制反対、と叫ん
でいたのです。
 教会改革論に話を戻しましょう。教会改革についてミルトンはもう1つ提案をしていま
す。牧師の給料廃止と組になった提案です。それは、宗教的な事柄に国家が介入してはな
らない、という提案です。僕達も知っているように、プロテスタントは聖書を唯一の権威
とします。そして信徒1人1人が自分で聖書を読んで、自分で解釈する責任と義務をもっ
ています。ミルトンは、信徒が聖書を読んで得た信条を誰も力でもって変えさせる権利は
ないのだ、と主張するのです。この点をもう少し詳しく説明しなければなりません。
 ミルトンによれば、各プロテスタントは心の内に宿る神の霊の啓示を受けながら聖書を
読んで、宗教的な事柄について「確信」を得ます。この確信は「良心」と言い替えてよい
ほど深い確信です。プロテスタントたる者は、全教会があげて反対しても自分の良心に従
うべきである、とミルトンは言います。他方彼は、誰も自分の確信、つまり自分の良心、
だけが正しいと言ってはならない、とも書いて、人間の限界をわきまえて謙遜であるよう
に注意を喚起しています。
 とうぜん生ずる疑問が、信徒たちがたがいに異なった確信を抱いたらどうするのか、で
す。ミルトンは「寛容」の精神でこの問題を解決します。信徒たちは「自由で法にかなっ
た討論」をして、それでも意見が一致しなければ、「神が全ての人に真理を明らかにする
時が来るまで、信徒たちは互いに寛容であるべきである」とミルトンは考えていました。
 信徒の間でもこのようなしだいですから、まして世俗の権力が宗教や良心の領域に介入
してはならない、とミルトンは主張するのです。
 話が少し細かい所に入りましたが、ミルトンの教会改革論の狙いは、欲に目がくらんで
真理をないがしろにする牧師を排除する事と、自分の良心に忠実で、同時に互いに寛容な
キリスト教徒が育つ事にあるのがお判りになったでしょうか。
 さて、皆さんはこのミルトンの案が受け入れられたと思われますか。そうです。見事に
無視されました。
 ここでもう一度考えてみましょう。革命政府が倒れかけていた1659年にミルトンは
上のような内容の教会改革論を発表しました。ミルトンは最重要課題の共和制建て直しを
わきにのけて、教会改革のためだけにこの論文を書いたのでしょうか。
 確かに教会改革を論じるきっかけが当時ありました。しかし僕は、この教会改革論がミ
ルトンの革命政府建て直し論、いや国家立て直し論ですらある、と思っています。ミルト
ンという人は政治の根底に宗教を、制度の根底に道徳を置く人です。人間、それも集団と
しての人間ではなく、1人1人の人間の内面が全ての基礎になる、と考えた人です。そう
いうミルトンだからこそ、君主制を倒して樹立した共和制を崩壊から救う道は、教会を純
化して、真理だけに仕える牧師と、自らの良心に忠実でたがいに寛容なキリスト者が育つ
事をおいてない、と考えたのでしょう。
 それにしても、常識の目から見れば迂遠な議論ではあります。ミルトンは1641年か
ら1660年まで清教徒革命の全過程を誰よりも深く体験しました。1649年から16
60年までの10年間は革命政府の中枢近くに身を置いていたのです。実に20年にわた
って常に現実の真っ只中で宗教論文、政治論文を書き続けました。しかしそれらの論文は、
当時にあっても、そして現代においてすら、余りにも非現実的な理想を述べた論文です。
 しかし、あまりに非現実的な理想であるからこそ、その後の人間にとっての師表となっ
ているのです。ミルトンが掲げた理想は、その後少しずつ実現されてきています。しかし
ほとんどはまだ夢のままです。
 ミルトンが教会改革論で語った理念は、多くの近代国家で憲法によって保証されるとこ
ろとなった、と言われるかもしれません。しかしミルトンに、「あなたが350年前にみ
た夢は『政教分離』や『学問の自由』や『良心の自由』を保証した憲法で成就しました」
と言っても、ミルトンは納得しないでしょう。彼の理想は人間の心が自由になることです
から。ミルトンはこう答えるでしょう、「制度が整って外面的には自由になったね。しか
し君の心の中はどうかね。真理よりお金を大事にしていないかね。良心に忠実かね。隣人
に寛容かね。心の中が自由でなければ、折角得た自由もやがて失うよ。」
 ミルトンの教会改革論の突飛な提案は、まだとうぶん突飛なままであり続けるのではな
いでしょうか。
                        (したか・ひでゆき 図書館委員)




わが郷土の歴史を辿って


                                         朝 倉 俊 行

 図書館より「かりん」への執筆要請を受け、図書館委員をしていることでもあり、気軽
に引き受けたが、いざ何か書こうと机に向かってはたと困ってしまった。書物を読むこと
は何より好きであるが、手当たり次第興味のある本を読む乱読派である。従っていろいろ
考えてもながれのあるまとまった原稿を書く自信は全くない。かといって国内、国外の図
書館を意識的に見学し調査したこともない。そこで、自分なりに書物や見学を通して興味
を持っていることがらとして,若い頃の一時期中学や高校の図書室(図書館はなかった)
や京都岡崎にあった府立図書館などで資料を調べ、いまだ心の底に‘なぞ’として残って
いる郷里“嵯峨野”近辺の歴史遺跡を辿ってみたい。といってもこのような史跡や遺跡に
関し、厳密な歴史的裏付けをもって専門家的立場から述べるつもりは毛頭ないので、気軽
に目を通していただき、少しなりとも古の日本の歴史に想いを馳せていただければ幸いで
ある。
 福井大学のそばを通る京福電鉄は京都と福井にその拠点があるが、設立当初は京都と福
井を結ぶべく遠大な計画のもとに発足したときいている。実現していれば京都と福井の交
通網も大きな変化を遂げ、福井の発展もまた違っていたと想像される。さて、京都におけ
る京福電鉄は、現在京都の東北部を走る叡山線と西を走る嵐山線がある。叡山線は高野川
と加茂川が合流する出町柳というところを起点とし、鞍馬と比叡山の麓、八瀬へ通じてい
る。一方嵐山線は、京都の西部にある四条大宮と北野天満宮で有名な白梅町を起点とし帷
子の辻(かたびらのつじ)というところで合流し、嵐山へ通じている。四条大宮から嵐山
線に乗ると6つ目の駅に太秦(うずまさ)がある。ここは昔は山背国葛野郡太秦村(やま
しろのくにかどのぐん)といい、平安朝以前からの歴史のある古い町であり、私の生まれ
育った町でもある。いまは太秦はほとんどの人に映画村のあるところとして知られている
町である。事実、昔はこの辺一体に大映、松竹、東映の撮影所があって我々は子供時代撮
影所の塀の隙間から入り込んでセットなどを見学(?)した覚えがある。しかし少し歴史
に詳しい人は、国宝の弥勒菩薩がある広隆寺のあるところとして覚えていると思う。事実
この駅の真ん前が広隆寺である。しかし太秦という駅は私の子供時代はそう呼ばずに太子
前(たいしまえ)といっていた。なぜか?広隆寺はもともと聖徳太子の遺徳を讃え建立さ
れたと言われている。したがって聖徳太子が祀られていることから、この駅名は来ている。
  聖徳太子は、紙幣における肖像画として用いられ、日本史において日本最初の憲法と言
われる「17条の憲法」を制定した人であると教えられた。いわいる第1条の、「和をも
って貴しとなす・・・」は、よく知られている条文である。また他の条文も今の時代に立
派に通じる内容を持っている。このような憲法が今から約1400年も前に作られたこと
は驚くべきことである。この聖徳太子(この名は太子の死後付けられたと言われている)
が存命していた頃の時代は、歴史的にはロマンに満ちたものであり、聖徳太子が実在した
かどうかという興味ある学説(?)を含めてこれらに関する幾多の書物が出版されている。
聖徳太子は推古天皇(女性)の時代に摂政(今の総理大臣)として仕え、善政を行った。
しかし聖徳太子が政治を行ったのは奈良に都のあった頃である.
 この聖徳太子がなぜ京都の広隆寺に祀られたのであろうか。その理由が興味深い。太秦
はその名前からわかるように、朝鮮からの渡来人である秦氏がその勢力を築いたところで
ある。秦氏は日本に農耕技術や土木建築技術をもたらした。この秦氏一族は律令時代越前
にも所在したことも知られている。養蚕技術が秦氏によってもたらされたことは有名であ
り、今でも太秦の次の停留所は蚕の社(かいこのやしろ)と呼ばれ、その近くに蚕の社神
社がある。また京都の伏見稲荷大社や西にある酒の神で有名な松尾大社は秦氏の造営した
もので、さらに農業用水の確保のため灌漑用水も作った。京都の西の御室というところか
ら嵐山へ流れている幅3m程の高瀬川はその名残りである。また、嵐山の渡月橋がかかる
保津川は嵐山下流で大堰川と呼ばれているが、これは秦氏による灌漑事業に由来するとい
われている。広隆寺は京都洛西の地でその当時絶大な勢力を誇っていた秦氏の一族の秦河
勝が聖徳太子の遺徳を偲び建立したものであるといわれている。しかし当時は広隆寺と言
わず蜂岡寺と呼びそれ以降名称は何度となく変わっている。
 さて太秦の駅を嵐山方面へ行くと帷子の辻、有栖川(ありすがわ)、車折(くるまざ
き)、鹿苑院(ろくおんいん)、終点嵐山となる。嵯峨野は観光地として有名であるが、
一般的には広沢の池周辺を指し京福電車の有栖川駅からは1.5km程北へ行ったところ
にある。田園地帯が広がり西方に愛宕山を望む風光明媚なところである。この地帯は古く
から古墳や御陵が散在しているところでもある。後醍醐天皇陵は、広沢の池近くを竹藪に
沿って歩いていった山際にあり幽玄な独特の雰囲気を漂わせており、秋には美しい紅葉に
彩られる。その小径を2乃至300m西へ辿ると小高い山の上に嵯峨天皇陵がある。近く
には秋の中秋の名月の観賞池で有名な大沢の池と大覚寺がある。大覚寺は嵯峨天皇の譲位
後の居所であった嵯峨院が後に寺になったものである。ここから南へ向かっては一面畑と
田圃で、小高い丘のような場所が畑の所々に散在しており、よく見るとこのような小高い
小山のような丘が畑の所々にある光景はちょっと不自然な感じがある。これらの一部は名
もない古墳であると考えられているが、既に発掘済みであるか否かは定かでない。六世紀
末の前方後円墳の跡地として歴史的に有名な蛇塚古墳もこの地にある。昔、中学生の頃こ
のような場所で土器のかけらを拾い、胸をときめかせたものである。さて、私の住んでい
た太秦(藤ヶ森町)の近くに‘お稲荷山(さん)’と呼ばれている50m位の高さの小高
い山があった。(現在もあるが)鬱蒼と木々が生い茂り、
夏でも涼しさが感じられる小山であるが、そこの中腹に石組の横穴があり10m程入って
いくと祠が祭ってあった。2,3度恐る恐る中へ入ったことがあるが、奥に祠があり何か
祭られていたが、それが何かはわからなかった。今考えると、秦氏にまつわる古墳ではな
いかと想像逞しく考えている。いまだもって秦氏の祀られてある墓は分かっていないとい
うことなので、疑問に想っている次第である。
 日頃、疑問に思っていたり心に残っていることが、図書館や書店などで何気なく書物を
見て氷解するのは楽しいものである。特に最近は考古学ブームであちこちで遺跡などが発
掘されているが、日本人が古代からどのように文化を築いてきたかを知ることは大変興味
深いことである。これからも私の専門分野の工学に関する書籍・文献を探すだけでなく、
心の奥底に大事にとってある興味や疑問のいくつかを、書物を通して探すようなそんな利
用の仕方を楽しみにしている。
                       (あさくら・としゆき 図書館委員) 




情報の洪水と図書館


                                         高 濱 徹 行

情報の洪水
 一時的にではあったが、「情報の洪水」とう言葉が盛んに使用されたことがあった。
マスメディアが大衆化し、テレビ局、ラジオ局、新聞社、出版社などが増加し、放送時間
が延長され、出版物の種類および発行部数が増加し、マスメディアから発信される情報の
量が飛躍的に増大した時のことである。この増大してゆく情報を水にたとえ、人間が情報
に翻弄され、情報の流れの中で自分を見失って溺れそうになっている状況を想像し、情報
の洪水と呼んだのである。
 この情報の洪水に最も寄与すると考えられたのはテレビ放送である。テレビ放送は、文
字や音声と比較して格段にデータ量の大きい動画を流し続けているため、発信するデータ
量が他のメディアより大きく、スイッチを入れるだけで簡単に情報が流れ出しては消えて
行き、どのような情報をいつ受け取るかを視聴者が指定できないということで、正に情報
の洪水の発生源というイメージがある。しかし、どうして情報の洪水という言葉は消えて
しまったのだろうか。第1に、有益な情報量がそれほど増加していないからである。発信
する情報量が増えれば増えるほど、映画、ドラマ、スポーツ、バラエティー番組、芸能界
情報など、必ずしも有益な情報を提供しない娯楽的な番組の割合が増加し、楽しんだり、
共通の話題を得るための情報が増えて行く傾向にある。第2に、情報の重複が起こるから
である。確かに情報量が増えるにつれて、有益な情報量がある程度増加し、内容も詳細化
されるのであるが、同じような内容の情報が増える傾向にある。例えば、ニュース番組で
は、異なる番組で同じ内容を取り上げたり、同じ内容を繰り返し放送することが多く、取
り上げ方もそれほど大きな違いがないことが多い。第3に、検索や保存が容易になったか
らである。新聞のテレビ番組案内やテレビ情報誌などテレビ放送を見るためのガイドが十
分に提供されたこと、ビデオで録画することにより有益な情報が消えてしまうのではない
かという不安が解消されるとともに、番組を見る時間を自由に決められるようになったこ
とにより、視聴者側にも主導権が確保され、洪水というイメージがかなり解消されたと考
えられる。
                                        
情報館
 このように、有効でない情報や重複した情報は聞き流すという態度により、情報の洪水
を乗り切ることができたように見える。しかし、情報を収集したり、比較検討しようとす
ると、やはり情報の洪水に遭遇してしまう。例えば、航空機事故に関する研究を始めるた
めに、書籍、新聞、雑誌、テレビやラジオのニュースや解説などから、情報を過去に遡っ
て収集すると仮定しよう。書籍については、航空機事故というタイトルで検索することに
より、かなりの部分が収集可能である。新聞や雑誌については、書籍に記載されている事
故発生日時からある程度収集できるが、書籍に記載されていない事故については、記事を
全て読む必要があるため、情報の洪水に遭遇することになる。幸いこれらの出版物は国立
国会図書館で入手可能であるが、テレビやラジオのニュースや解説については、そのビデ
オを入手するのは非常に困難であるし、入手できたとしても、それらを全て見るのは事実
上不可能であるため、逆に情報の砂漠に遭遇することになる。したがって、目的を持った
情報の収集という立場に立てば、あらゆるメディアの情報を保存し提供する「情報館」に
より、情報の砂漠化を防ぐことが必要である。さらに、保存されている大量の情報の中か
ら必要とする情報を絞り込むための検索機能を情報館が提供することにより、情報の洪水
を防ぐことも必要となる。
 残念ながら、現在の図書館では、保存しているメディアが書籍、新聞に偏りがちであり、
検索機能がまだ未成熟である。雑誌、テレビ、ラジオなどについての情報の提供を充実す
るとともに、取得したい情報の内容を指定することにより、どの資料のどの位置にその情
報が記載されているかを検索できるような、より細かな検索機能の整備が必要である。こ
のような検索機能を実現するには資料の電子化が必要となるので、電子図書館により実現
されることが期待される。
                                        
新たな情報の洪水
 現在、情報の洪水が話題となった時と比較すると、CATVや衛星放送によりテレビのチャ
ンネル数がさらに大きく増加してきている。しかし、これは有料であること、情報の聞き
流しが可能であることから、情報の洪水という観点からは、それほど大きな影響はないと
思われる。ところが、最近インターネットが情報の洪水を起こすのではないかと言われて
いる。例えば、電子メール、電子ニュース、WWWによる情報の洪水である。
 まだ日本ではそれほど多用されていないが、ダイレクトメールが電子メールで送られて
くることがある。郵送する場合と比較すると、送料が安価であり、多人数に送っても手間
がかからないため、一度名簿に載ってしまうと、不要なメールが押し寄せてくるそうだ。
また、メーリングリストに加入しており、ある話題に関して議論が活発になってくると、
メールが次々と飛んでくることを経験する。電子メールにおける情報の洪水は、不要な情
報が送りつけられることなのである。
 電子ニュースは、話題毎にグループに分かれている掲示板であり、世界中の人達と情報
を共有することができる。一つのグループだけでも参加者が格段に多いため、毎日大量の
記事が送られてくる。各記事のサブジェクトからある程度記事の内容は推定できるが、適
当でないサブジェクトが付いている場合もあるので、情報を逃さないためには、少し関心
のあるグループを一通り読むしかない。電子ニュースにおける情報の洪水は、不要な多数
の情報を読み飛ばす労力を意味しており、それには毎日何時間も掛かってしまう。正に情
報に溺れるという状態を簡単に体験できるのである。
 WWWは、多数の人がホームページを開き、多種多様な情報を公開している、情報サービス
の集合体である。WWWは、様々なメディアが統合されており、非常に利用しやすいものであ
るが、全体としてみれば管理する組織も人もいないため、情報が整理されないまま増加し
続けており、どこにどんな種類の情報があるのかが分からないという状態になっている。
WWWにおける情報の洪水は、必要な情報の探し方が分からないという、迷子状態を指してい
るのである。
                                        
インターネットと情報館
 インターネットにおける情報の洪水を防止するためには、インターネット上の情報を包
含する情報館が必要である。電子メールは個人的なものなので除外すると、電子ニュース
の記事やWWW上の情報を保存し、その情報への検索機能を提供するのである。電子ニュース
に関しては、ソースファイルなどの記事が投稿される特定のグループの記事をまとめて保
存し、各記事のサブジェクトの一覧を提供するということが行われているため、そのグル
ープについては過去の記事の検索が可能となっている。
 しかし、WWWについては、通信の集中を押さえるために複数のアクセス点を提供するミラ
ーリングやキャッシングは行われているが、情報の履歴まで保存することは実現されてお
らず、過去の情報は消えてしまう。古い情報でも必要な情報は残されており、そうでない
情報が更新されるので、一種の情報の淘汰が行われているという見方もあるが、今後何ら
かの形で履歴を残す仕組みも必要であると思われる。検索機能を提供する方法としては、
情報の内容を分類し、同じ種類の情報へのリンクの一覧であるリンク集を提供する方法と、
キーワードを指定し、その内容が含まれた情報へのリンクの一覧をデータベースから探し
出すサーチエンジンを提供する方法がある。サーチエンジンでは、前述の情報の内容によ
る検索も実現されているが、欲しい情報と見つかった情報にはまだまだ開きがあり、改良
を要すると思われる。
 現在、図書館は書籍を印刷物の形で利用者に提供している。もし将来、書籍の大部分が
電子的に、例えばWWW上で、提供されるようになったと仮定すると、図書館はどのように変
貌してゆくのであろうか。出版社自体が電子図書館としての機能を提供した時に、図書館
が提供するのは、書籍の履歴情報、書籍のための総合的サーチエンジン、絶版書籍や著作
権切れ書籍、それとも個人による電子出版の支援...。
               (たかはま・てつゆき 情報処理センター 専任教官)




重油流出事故の資料収集


                                         藤 井 純 子

 最近、資料収集のために図書館を頻繁に利用しました。その仕事も区切りがついて、報
告書としてまとめることができました。その仕事のことやそのときに図書館について感じ
たことを、少し書かせていただきます。
 『ナホトカ』号重油流出事故から1年が経ちました。重油流出事故は自然災害とは言え
ませんが、当時の気象条件によって海岸に漂着し被害が大きくなったことを考えると、全
く関係ないわけでもありません。そこで、福井に大きな被害をもたらした自然災害の記録
として重油事故に関する新聞記事を残しておきたいと考え、関連記事の収集を始めたのが
3月頃でした。
 図書館2階の新聞閲覧コーナーには、日本語の新聞だけでも12紙以上おいてあります。
初め、そのすべての新聞から重油事故関連の記事を探し、コピーをとりました。しかし、
表現の差はあるものの、海上保安庁発表や記者会見などの情報源は基本的には同じで記事
内容に大差のないことがわかり、地方紙の福井新聞と、比較的記事の多かった朝日新聞か
ら記事を収集することにしました。これには、書庫にある新聞の縮刷版も利用しました。
縮刷版は本当にありがたいものです。新聞を一面一面ひもといてコピーし、また元に戻す
というのは、大変な作業ですから。
 この収集作業の間、コピー機を長時間占領したり持ち出しを許可してもらったりと、図
書館の職員の方々には何かと御迷惑をおかけしました。また、さりげなく気配りをしてい
ただいたいてとてもうれしかったことを覚えています。大変お世話になりました。
 ただのスクラップとして8冊のファイルに残されるだけのはずだった新聞記事は、機会
あってまとめられ、多くの方々の目に触れることになりました。この仕事を振り返ってみ
ると、図書館とは「縁の下の力持ち」なんだとあらためて思います。地学教室の卒論生は、
自然災害関連記事を集めるために郷土資料室にこもっていました。また、先生方も研究に
必要な文献を入手するために頻繁に利用しておられます。おもてには出てきませんが、い
ろいろな研究が図書館のサポート無くしては成り立たないものなのです。
 これからもいろいろとお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
                       (ふじい・じゅんこ 教育学部理科)




研究室から見た図書館


                                         田 畑 功

 現在、学内ネットワークが整備され、自分専用の端末を兼ねたパソコンを持つ教職員も
多くなった。このような環境で仕事をしていると、これまでの図書館へ足を運んでの利用
法では、満足できなくなってきている。幸い、本学の図書館も電子メールによる情報発信
や、専用ホームページ、図書検索システム導入など、ネットワークを利用したサービスに
も力を入れるようになった。そこで、更に便利に利用させていただくための要望を、研究
室からのアクセスを前提に書かせていただくこととする。
 蔵書の検索は、現在OPACシステムにより行
われている。しかし、このシステムは、パソコンでのDOSの世界のようなインターフェー
スであり、Windowsのインターフェースに慣れたユーザーには、使いづらい。一番のネッ
クは、専用サーバーにtelnetでログインする必要があることである。一方、世界各国には、
ホームページから文献検索サービスを受けることができるサイトがいくつかある。これは、
訪問者が入力したキーワードを元に、自前のデータベースを検索し、その結果をHTML形式
で表示するというCGI*)を利用したシステムであり、非常に使いやすい。出来たら、蔵書
検索もこのようなスタイルで行えるとありがたい。もっと欲を言えば、検索キーワードに、
書籍の索引も含めていただくと、内容に及ぶ検索ができ、必要とする書籍を迅速に検索で
き便利である。また、新規に受け入れた英文雑誌のコンテンツサービスも、ホームページ
より閲覧可能になると更に便利である。現在は、紙面によるサービスが行われており、ご
く最近には、図書館1Fの端末からの検索も可能になったが、やはり、研究室端末から閲覧
できるのが望ましい。
 この他、文献依頼が電子メールで出来たり、図書の貸出期限間近になると電子メールで
連絡が入るシステムなど、贅沢を言うときりがない。図書館は、ネットワークを介して、
多くの情報を必要とする教育・研究の現場とつながっている。このような現場のニーズに
応えるべく情報サービスを拡大するには、著作権の問題などいくつかの障壁が予想される。
これらの問題を解決しつつ、情報基地図書館としてますます発展されることを、一ユーザ
ーとして願っている。

*) Common Gateway Interfaceの略。WWWサーバーの一機能で、ブラウザの要求に対してサ
ーバーが別のプログラムを起動し、その結果をブラウザに返すインターフェースのこと。
                     (たばた・いさお 技術部 第二技術室)




カリンの実の実る頃


                                         黒 田 眞 生

 どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも 吹きとばせ
 すっぱい くわりんもふきとばせ どっどど どどうど どどうど どどう


 こうして、宮沢賢治「風の又三郎」は始まるが、宮沢賢治に没頭して自分の周りを賢治
の本で固め、卒論を書き上げたような満足感に浸っていたのは、もう20年以上も前であ
る。今は現職教員として大学院で講義を受けているが、当時の福井大学キャンパス内の樹
木も、今では背丈が三倍程になったようだ。 森本哲郎氏が「バベルの図書館」という随
筆の中で、次のように書いている。


  鳥は巣をつくるのに一本一本枝をくわえてくる。選んできたそれらの枝で見事な
  巣をつくりあげる。(中略)
  本屋へ行って読みたいと思う本を一冊、また一冊と買ってきて、徐々に自分の周
  囲を鳥の巣のように本で囲むのである。そうすると、知らぬ間にそこにわが精神
  の巣ができあがる。いや、自分のまわり にあるものは、おのれの魂の鏡である。
  鳥の巣一つ一つに、その鳥独特の香りがあるように、書斎には、その人独自の香
  りが生まれるに違いない。してみると図書館とは、人がすをつくるために枝を探
  す、魅力的な大きな木がたくさんある森のような存在であると言えようか。


 前号の図書館報「かりん」No. 28で、小川栄一氏は、天津図書館日本文庫の書庫で本
を手に取り、天津租界に住んでいた日本居留民の人たちの手のぬくもりを感じたと書いて
おられた。手持ちの本にはない、本の向こう側にいる、同じ本を借りた人への思いを感じ
ることが出来るのも、図書館の本ならではである。「同じ道を行きし人あり」の思いとで
も言おうか。
 自分の研究の方向が固まり、関連する論文を検討していくうちに、どうしても読んでお
きたい文献として、論文の中に登場してくるものがある。その書物をあちこち探していく
うち、最後になって図書館の書架にあることに気付くという「灯台下暗し」のようなこと
もあった。検索システムを使えば良かったと今では思うが・・・。
 図書館の本の背表紙は古びているかもしれないが、論文を書く上でどうしても一度はあ
たっておかなければならない文献というものは、意外にもそんな古びた本どもの中にある
ものだと、改めて気付く日が続いた。
 4月からは学校に戻るため、今年のカリンの薄桃色の花は見られないかもしれないが、
この一年間に読めた多くの書物が、大きな収穫になっていることは間違いない。
                (くろだ・まさお 教育学部大学院教育学研究科1年)




<図書⇔雑誌>からの表現


                                         南 堀 昇

 「利用者からの声」と言われたとき、在学期間中に大学図書館にて、映画をビデオ鑑賞
するために通ったことや福井の歴史を知るために郷土資料室の中を探索したことを印象的
に覚えている。このような、専ら一局集中的にしか利用していない私の融通を聞いてもら
い、お世話になったことも忘れていない。
 図書館といえば、県立や市立の図書館にも足を運んだ。どちらかと言えば私自身、大学
図書館派というより公共図書館派のような気がする。公共図書館で行なっていたことは、
大学図書館で行なっていたことに加え、今日の社会現象を把握しようとしていた。否、そ
れは単に時代に沿っていたり、新しかったり叉は興味をそそったりする人や物や事等のチ
ェックにすぎなかった。一般大衆的タイムリーな事柄を雑誌から知ろうとしていたようだ。
常日頃の流動性を伴っていることに意識が向かれて、それが情報なるものと思っていた。
確かにそれはそうなのだが、最近それだけが情報なるものではないことに改めて気づかさ
れている。図書に記されている歴史的事象、古人の思想や言葉を図書から読み知ったとき、
それはその人自身にとっての知識であり不変的な情報となろう。これらは同じ情報であり
共通なこととして新規性が挙げられるのだが、一過性と恒常性という相対的な違いがある。
その違いはあるものとして今後必要となるであろうのは、それら双方の活きた情報であり、
いかに他者にその情報を伝えることができるかであろう。日々変動する巷の通信物から話
題性の注目を重視していたのだが、大学図書館の書庫で探した何十年前に出版されている
古い書物を参考にしながら、卒業論文に取り組んでいる自分の姿からこのことを考えさせ
られた。厚みのない表層的な情報に振り回されることが無いよう、核なる自分を築くべく、
書物<図書⇔雑誌>からの自己表現(読む・書く・会話する)を追い続けることだろう。
                 (みなみぼり・のぼる 工学部環境設計工学科4年)


利用規程が改正、収集方針・収集保存基準が制定されました

■利用規程改正のお知らせ
平成9年5月から図書館サービスを拡大しました。主な点は次のとおりです。 

1)より多くの開館を!
今まで閉館していた入学式・卒業式の日、開学記念日、事務初め・事務納めの日も開館し
ました。

2)開館時間の延長を!
                以前は                           現在は
平 日        8時40分から20時まで  →        9時から21時まで
土曜日        9時から13時まで    →       10時から17時まで
このほか新たに
試験の1週間前と試験期間中の日曜日・休日    10時から17時まで
                      
3)貸し出し対象者の拡大を!
本学の卒業生へも貸し出し

4)貸し出し冊数の拡大、貸し出し期間の延長を!
                以前は                           現在は
図書      5冊1週間                →      10冊2週間
視聴覚資料   3点3日間                →        5点1週間
このほか新たに
教養雑誌                                        3冊1週間
                      
5)入室制限の緩和を!
学部学生(1−4年生),院生、研究生、本学卒業生なども以前のような申請書を提出し、
許可を受ける手続き無しに書庫・郷土資料室へ入室できます。


■「福井大学附属図書館資料収集方針」、「福井大学附属図書館資料収集保存基準」が制
定されました。
  現在の図書館は刊行されるすべての資料を収集・保存・提供することは不可能になって
います。このため「どのような資料を収集し、提供するか」というポリシーを明確にする
必要があります。
 また、フレッシュな情報を提供するためには、定期的に所蔵資料を見直し、新陳代謝を
はかる必要があります。

収集方針概要
「共同利用資料」制度を設けました。今までの「教官特別図書」制度に替わるもので、予
算・資料の有効利用面から図書館に配架することを原則とします。ただし、申し込み者へ
の優先的貸し出しや、貸し出し期間を他の資料より長くするなどの措置を検討することに
なっています。
貴重資料は、教官研究費で購入した資料でも全学的に利用できるように働きかけることと
します。
寄贈や交換で入手できる資料のうち、学術的価値や利用頻度が低く相互協力で簡単に入手
できるものは、長期間にわたる収集・保存はしません。

収集保存基準概要
教官研究費で購入した資料の収集は、研究者がおこないますが、貴重資料や高額資料は重
複購入をさけるように図書館から働きかけることとします。
図書館は重複情報の提供など、資料の共同利用を促進するための調整機能を持ちます。
図書館予算で購入する資料の取り扱いは、次のとおりです。
図書  人文社会系    → 収集期間:限定せず。保存期間:半永久的
        自然科学・理工学系→ 収集期間:近10年  保存期間:半永久的
雑誌  人文社会系    → 収集期間:限定せず。保存期間:半永久的
        自然科学・理工学系→ 収集期間:近10年  保存期間:半永久的
紀要  人文社会系    → 収集期間:限定せず。保存期間:半永久的
        自然科学・理工学系→ 今後3年間の利用データにより判断します。
注)収集期間→新たに受け入れようとするときに判断の根拠となる期間
  保存期間→受け入れた資料を図書館に保存しておく期間
                                   (運用係)


遡及入力はじめました

 最近注目されている,電子図書館において基盤になるものの一つが,蔵書の情報を迅速
かつ適性に提供できるOPAC(利用者用オンライン蔵書検索システム)の充実であろう
と思われます。
 このOPAC整備・充実のためにも早急に遡及入力が必要になってきております。遡及
入力とは,目録所在情報を遡って,OPACと,同時に学術情報センタ−の総合目録デ−
タベ−スに入力登録することを言います。遡及入力することによって,本学の利用者は勿
論のこと,学術情報センタ−への登録で,全国な共同利用にも役立ちます。
 本学では,1987年度から開架図書と,新着図書を中心にOPACへの登録が開始され,
全蔵書約42万冊の内,約11万冊が入力登録されています。しかしながら,開架図書と,新
着図書が中心であり,1986年度以前の約31万冊の図書は未登録のままで,端末では検索出
来ず,カ−ド目録で検索するしかありません。これら図書の検索及び管理等の蔵書情報の
一元化のために,遡及入力をはじめました。
 今年度(平成9年4月)からこれら未登録図書の内,書庫内の図書で利用者が多いと思わ
れる社会科学分野約37,000冊の入力から始めました。平成10年3月末で約10,000冊入
力予定です。
 カ−ド目録からの入力はデ−タの情報量が少ないこと,目録規則の変遷があり問題点が
多いため,図書の現物からの入力を行っています。
 書庫内図書のOPACへの登録は,時間と労力,ホコリとの戦いです。
 今後,少しずつでも,着実に入力していき「利用者の利用しやすい情報を」と思ってお
ります。
                                   (整理係)


特別開架図書の整備を振り返って

 本学附属図書館に開架されている書籍の整備について、以前から問題として声が上がり
検討されていた内容を、平成4年度に予算要求したところ、学内の特別経費として500万
円、節約分を差し引くと470万円程が、平成5年度から毎年5年間の配分として認められ
ました。そしてその特別の予算配分も今年度で最終ということになります。
 なお、その要求までのいきさつを説明しますと、概ね次のとおりとなります。
 先ず、開架図書の整備について、毎年度の図書館予算から継続分の図書、雑誌、新聞等
の購入費を差し引いた額がその年度の新規に購入する図書館の書籍となりますが、それ程
多くもない予算配分の中において継続分の図書が大半を占めており、また書籍の高騰の折
りに十分な量の整備もできないというのが実状と言えます。
 また、表2のとおり学生定員や予算の規模等を参考に同程度の大学と比較したとき、学
生1人当たりの蔵書冊数や開架冊数が現時点においても極端に少なく、そのことは今後の
本学の教育・研究上に影響を及ぼすものと考えられました。
 さらに、量的な問題もさる事ながら質の面においても、特に平成4年度の要求当時、閲
覧室に備えてある開架図書は20年以前に受け入れた図書がほぼ大半を占めており、近年の
科学技術の進歩から、特にコンピュータ技術の変遷ぶりを鑑みても明白なように、早急に
刷新する必要がありました。
 一方、情報検索の面においても、書誌データ、学会関係の情報並びに論文の検索など、
これまで冊子体やカードで検索するやり方から既に電算機の画面で検索する時代に変わり
つつあり、本学附属図書館においても平成7年度に、これも学内特別経費で購入が可能と
なったCD−ROMサーバが導入されていましたが、CD−ROMのソフトを購入する予
算がなく、安価な限られたものしか入っていませんでした。
 以上の理由から平成4年度に予算の要求をし、またそれ以降の年度においても前年度の
執行報告を兼ねて継続の申請をしてきましたが、その結果、表1に掲げるとおり5年間で
約6,000冊の書籍が入りました。また、これとは別に図書館の他の予算を捻出し、CD−
ROM等も購入しました。
 お陰で、整備が進むにつれてそれらの影響が表3のとおり年々利用者や貸出冊数が増加
していったことに現れていると言えます。
 なお、平成8年度の整備冊数並びに貸出人数等が若干減少しているのは、その年に特に
朝日新聞、雑誌記事索引等のCD−ROMを購入したため図書の冊数が相対的に減少し、
その分、表には現れていない二次資料の検索が増加したものと考えられます。
 このように開架図書が総計で6,000冊の増加であったとしても、学生諸兄に若干なりと
も足を運んでいただける図書館にできたということであり、特別に予算を配分していただ
いた賜物と思い、感謝の意を表したいと思います。
 次に整備の執行に係る逸話を書きます。
 先ず、年度当初の予算配分が毎年6、7月頃会計課から連絡があり、その報告を待って
その月の附属図書館委員会に附議します。その委員会で予算配分が了承され次第、直ちに
全教官に特別開架の図書の推薦依頼文書を配布しました。また、同時に学生や他の職員に
も図書館の掲示板やホームページを用いて案内文を流し、図書館一階のカウンターに置い
てある図書リクエスト申込書で申し込むよう周知を計りました。
 このように毎年7月に照会し、一ヶ月程の〆切を待って、次いで推薦のあった図書の重
複を避けるための検索の作業を行います。OPACや学情センターの目録検索にアクセス
し、本学図書館に開架されている、又は書庫内に既にある図書を調査し、開架されている
ものについては推薦図書から除きます。また、それ以外に1セットが2.300万円する
ものや、明らかに教官自らの研究テーマと考えられるもの、また1教官で推薦図書が100
万円を超えるものなど一つ一つ推薦の内容をチェックし、さらに「学生のため」という主
旨に反するものや予算と照らし合わせながら推薦された教官と打合せを行ったうえで省く
ものは省いていきました。
 しかし、そのように推薦していただいた先生方は、少なくともこちらの照会文書に目を
通して提出してくださる先生方で、毎年全教官に推薦を依頼しても全く提出しない先生方
もいました。そこで、推薦のない特定の分野や開架図書の少ない分野などは、直接口答で
説明し、推薦していただいたこともありました。また、毎年7月に1回行う照会では先生
方の推薦する機会が少ないということも考えられ、また他にも表1の整備内容から少し逸
脱しても、開架図書の主旨に背かなければ学生にとってプラスになるのではという意見も
あったので、次の分野まで拡大して11月にも推薦の依頼をすることにしました。また、
ホームページでの案内も期間を延長して掲載しました。
 (1)シラバスの関係図書
 (2)国家資格試験等に参考となる図書
 (3)その他純文学の小説等教養を高める図書
 このようにして、推薦のあった図書の集計を行い、次いで図書選定委員会に附議し、そ
の調査表に基づき、今度は各書店に当該図書の納入可否や金額等を照会しました。
 また、その書店からの報告を待って予算の残額を勘案しながら発注を重ねていきました。
 なお、それでも、どうしても予算の残が生じ、残額を執行する必要があるときには、図
書館選定委員会側で市場調査を行い、図書を選定していきました。先ず、各書店から売れ
行きの傾向、ベストセラー等の状況を聞き、その関係する図書の資料、カタログの提出を
お願いし、参考としました。また、生協からは全国生協の売行きデータの一覧表をお借り
し、実際に店頭に並ぶ配架を参考にさせていただいたこともあります。それというのも図
書館よりも生協の書籍部のコーナーに学生が多く集まり、希望する図書が配架してあるよ
うに思えたからで、その書籍が本学図書館にふさわしい云々という議論よりも魅力の問題
であろうと考えました。確かに、大学の図書館としては、一部の書店で見られるような低
俗な漫画や週刊誌ばかりを置き、利潤を上げる目的のものとは一線を画するようにしなけ
ればいけませんが、学生に如何に図書館に足を運んでいただけるかを考慮したときに、ま
たそれに付随する形でも良い勉学の環境を構築し、学術研究のデータの提供が全うできれ
ば本来の主旨に添うものと考えました。
 以上のとおり、いままでの5年間を振り返り、今後とも国を挙げての学術研究の発達が
期待されていくなかで、また科学技術の発達が目まぐるしく訪れるなかで、図書館の職員
としてそれに乗り遅れることなくサービスが提供できれば幸いに思います。また、新聞紙
上を賑わす教育の諸問題、工学部においても夜遅くまで研究する院生の諸君などから、教
育、研究の面において本学図書館に要求する事柄が今後とも続くことを期待したいと思い
ます。
 最期に、この書面をお借りし、御協力いただいた先生方、各書店の方々、その他良きア
ドバイスを与えていただいた方々に深く感謝いたします。
                                 (学術情報係)


全国共同利用外国図書(大型コレクション)及び自然科学系特別図書の案内

 下記大学から、全国共同利用外国図書(大型コレクション)及び自然科学系特別図書
の利用案内がありましたので、お知らせします。
 なお、資料の利用等につきましては、参考係(内線2277)までお問い合わせください。

                                              (平成9年4月〜平成10年2月受付分)

<大学名>             <資      料      名>

名古屋工業大学 Gmelin : Handbook of inorganic and organometallic chemistry

埼玉大学  Beilstein handbook of organic chemistry
                  (バイルシュタイン有機化学ハンドブック 第5増補版)
                   Vol.27 / 1-22 
                   Compound name index Vol.26 / 1-2

新潟大学 Landolt-Bornstein
                   Group I  : Elementary particles, nuclei and atoms
                              5-a,b,c
                   Group II : Molecules and radicals
                              2,7,8,10,11,12-a,b, 13-a,b,c,d,e, 15,16,21,22-a,b,
                              23
                   Group IV : Physical chemistry
                              8

京都工芸繊維大学  Gmelin handbook of inorganic chemistry
                  System no.5, 2nd suppl. v.2
                    〃  no.15, suppl. v.B5d1
                   〃    no.15, suppl. v.B5d2
                    〃    no.36, suppl. v.D2
                    〃    no.36, suppl. v.D3
                    〃    no.46, pt.22
                    〃    no.46, pt.23
                    〃    no.47, pt.4
                    〃    no.53, pt.10
                    〃    no.53, suppl. v.B8
                    〃    no.55, suppl. v.B4
                    〃    no.55, suppl. v.D5
                    〃    no.56, pt.A3a
                    〃    no.59, pt.A11
                    〃    no.62, suppl. v.B3
                    〃    no.66, pt.B4a
                    〃    no.66, pt.B8
                    〃    no.66, pt.B9

                  Gmelin handbook of inorganic and organometallic chemistry
                   System no.16, suppl. v.C2
                    〃    no.39, suppl. C12a
                   Formula index, 3rd suppl. v.6

岐阜大学  Landolt-Bornstein: Numerical Data and Functional Relationships
                  in Science and Technology, New Series. Group I (Elementary 
                  Particles, Nuclei and Atoms)
                  (ランドルト・ベルンシュタイン数値表、第1群 : 原子核・素粒子物
                  理学)13-14巻

香川大学  Leonhardi Euleri Opera Omnia 73Vols
                  (オイラー全集 全73巻)
            
大分大学  Dictionary of inorganic compounds
                  (無機化合物大辞典)
                   Main Work. 5Vols. 1992 
                   1st suppl. (Vol.6) 1993
                   2nd suppl. (Vol.7) 1994
                   3rd suppl. (Vol.8) 1995
                  
九州大学  SCI : Science citation index. 1985-1989. Five year comulation
                   80 vols
                  
群馬大学  Beilsteins Hanbuch der Organischen Chemie
                   第3補遺,第4補遺 1セット 108冊
                  
奈良教育大学  奈良絵本コレクション
          (1)「烏帽子折」上巻、下巻 2冊
          (2)「熊野の本地」上巻、中巻、下巻  3冊
          (3)「しぐれの草子」下巻  1冊

愛媛大学  Methods in enzymology Vol.150(1987)-Vol.275(1996)

熊本大学  熊本藩家老米田家文書
                   1.米家舊記抄                         96冊揃
                    2.有吉先祖以来覚書                   3冊
                    3.妙解院様御代御軍役記                2冊
                    4.大坂御陣之節御人数被指出帳         1冊
                    5.御納戸ニ納居候舊記抄               4冊
                    6.米家舊記抄(3種)                   13冊
                    7.米田家傳録                         6冊
                    8.御納戸要録                         1冊
                    9.米田監物宛肥後藩士書翰及び覚書類  380通
                   10.肥後藩士海防論意見書類               18綴

室蘭工業大学  Massachusetts Institute of technology
                  Doctoral Theses. Microfiches.
                    Computer Science 1986-1995  607 items
                    Aeronautics      1981-1995  174 items
                  (マサチューセッツ工科大学工学部博士論文集成 マイクロフィシュ 
                     電子工学及びコンピューター科学分野 1986-1995 607アイテム
                     航空工学及び航空宇宙工学分野       1981-1995  174アイテム)

岡山大学  Methods in enzymology (酵素学における方法)
          Vol.1-6,8-275(1955-1996年 全278冊)
                
電気通信大学  Physical sciences data
                   Vols.2,5,15A,15B,15C,15D,15E,20,24,34,35,38,41,and44

                  Comprehensive heterocyclic chemistry II 11Vols

                  Dictionary of inorganic & organometallic compounds on CD-ROM

                                  (参考係)


図書館この一年

<附属図書館委員会>
 9. 5.23 協議事項
	(1)平成8年度図書購入費の執行状況について
 	(2)平成9年度図書資料(大型コレクション)収書計画調書について
 	  その他
 	    9月27日開催の開放事業図書館企画(案)について
 9. 6.18 報告事項
 	   受入雑誌目録の廃止について
 	 協議事項
 	(1)福井大学附属図書館集会室内規の廃止について
 	(2)平成9年度図書購入費予算配分(案)について
 	(3)平成9年度特別図書購入経費について
 9. 9.30 協議事項
	(1)収集方針及び収集保存基準の作成にあたって
 	(2)福井大学附属図書館図書館資料収集方針(案)について
 	(3)福井大学附属図書館図書館資料収集保存基準(案)について
 	(4)福井大学図書館資料の不用決定及び廃棄の取扱基準(案)について
 9.12.11 協議事項
	   福井大学附属図書館図書館資料収集保存基準(案)について
10. 1.22 協議事項
	   継続資料の見直しについて

<五十年史編集委員会>
10. 1.14 協議事項
	   福井大学五十年史の発行について

<館内>
 9. 4. 8 平成9年度新入生に対する図書館利用オリエンテーション
 9.11.20-21 平成9年度北信越地区国立大学図書館協議会研修会
10. 3. 2 講演会「長岡技術科学大学附属図書館における最近の動向について」
	 講師 長岡技術科学大学附属図書館 情報サービス係長 島影昭児
10. 3.16 講演会「NACSIS-CATと大学図書館の目録業務」
	 講師 小樽商科大学附属図書館 整理係長 佐々木光子
	          ”     整理係員 小林 まり

<館外>
 9. 4.24-25 第48回北信越地区国立大学図書館協議会
	  (於:パレブラン高志会館 山本館長、小木事務長出席)
 9. 5.27-28 平成9年度国立大学附属図書館事務部課長会議
	  (於:東京医科歯科大学 小木事務長出席)
 9. 6.18 平成9年度福井県図書館協会理事会・総会
 	  (於:福井県立図書館 山本館長、小木事務長、田中整理係長、西野参考
 	   係長出席)
 9. 6.25-26 第44回(平成9年度)国立大学図書館協議会総会
 	  (於:京都市勧業館 山本館長、木村運用係長出席)
 9. 7. 4 平成9年度福井地区大学図書館協議会定例会議
 	  (於:福井県立大学 小木事務長、塚崎管理係長、木村運用係長出席)
 9. 8. 1 平成9年度福井地区大学図書館協議会夏季研修会
 	  (於:福井県立大学 田中整理係長外6名出席)
 9. 8. 5 北陸地区国立大学附属図書館会計担当者会議
 	  (於:福井医科大学 永田学術情報係長、佐々木学術情報係主任出席)
 9.11. 6 国立大学図書館協議会理事会
 	  (於:大阪大学 山本館長、小木事務長出席)
 9.11. 7 学術雑誌総合目録欧文編1998年版全国調査説明会
 	  (於:名古屋大学 西野参考係長出席)
 9.11.13-14 平成9年度北信越地区国立大学附属図書館事務部課長会議
 	  (於:芦原保養所「若竹荘」 小木事務長出席)
 9.11.20-21 平成9年度北信越地区国立大学図書館研修会
 	  (於:本学)
 9.12.12 福井県図書館関係職員研修会
 	  (於:福井県立図書館 田中整理係長、木村運用係長出席)
10. 2.18 新CAT/ILLシステム説明会
 	  (於:京都大学 西野参考係長出席)


人 事 異 動

氏名	 異動前			   異動後		発令月日
塚崎卓美 福井工業高等専門学校会計課総務係長 管理係長		 9. 4. 1
藤田睦子 工学部庶務係			   運用係	      〃
小林恵子 教育学部庶務係		   学術情報係      〃
木村幹明 管理係長併任			   解:管理係長併任   〃
米沢由紀 管理係			   教育学部附属学校第二係 〃
水上まり子 学術情報係			   工学部庶務係	  〃
三好敦子 運用係			   工学部庶務係	  〃
山川容子 運用係			   退職		 9. 7.31
上田洋子    			   運用係		 9.10. 1
上田洋子 運用係			   退職		 9.10.18
鷲田陽子				   運用係		 9.10.29
苅谷八重子 運用係			   退職		 9.10.31
五十嵐香織				   運用係		 9.11. 1
大畑勝	 教育学部教授			   附属図書館長併任   10. 2.10
山本浩史 附属図書館長併任		   解:附属図書館長併任 10. 2.10