【報告】公開講座:太宰治を愉しむ~「人間失格」「走れメロス」の装幀を中心に

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2022年7月16日(土)に総合図書館1Fコモンズにて『公開講座:太宰治を愉しむ~「人間失格」「走れメロス」の装幀を中心に』を対面で開催しました。

当初の定員を上回る応募があり急遽定員枠を増やしましたが、はたして当日来ていただけるか不安を覚える中、申込みされた17名全員ご来場いただけました。
この講座は、書誌学を専門とする膽吹覚 准教授(語学センター日本語教育部)が、総合図書館の貴重資料について講義するシリーズの第二弾です。実際に本を手にとることによって成立するため、この2年はコロナ禍により開催できませんでしたが、ようやく開催の運びとなりました。
今回は、本学名誉教授である伊崎公徳先生(精神医学)寄贈の、太宰治作品の初版本、復刻版、全集、評論、その他色紙など約450点からなる太宰治コレクション(伊崎文庫)を基に企画し、太宰治作品の中でも馴染みのある「人間失格」「走れメロス」を中心に、装幀に関して書誌学の観点から講義が行われ、その後、3グループに分かれ、好きな装幀の本を選び、グループディスカッションを行いました。
講座終了後は、伊崎文庫のある特殊資料室のほか、総合図書館内をご案内させていただきました。

参加者の内訳は、小中学生2名、高校生6名の学生さんの他、女性を中心に20代~60代の方、北は坂井市、南は美浜町までと、年齢層も地域も幅広くご参加いただき、事後アンケートの満足度調査では、満足・大変満足が100%という回答をいただき、心より感謝申し上げます。

以下、自由記述のご意見を抜粋してご紹介いたします。

・わかりやすい説明だったし、質問もできた。
・難しい専門的な言葉も、度々説明を入れながら話してくださった。
・実物も見ることができて楽しい内容でした。
・グループワークで若い人のお話が聞けてよかった
・貴重な資料と共に太宰の装幀家について学べて、様々な人と交流できた
・本へのアプローチが増えました。
・今まで知らなかったことを新しく学ぶことができたため、受講してよかった。
・新しい知識を得られただけでなく、対話を通して自分とは違う意見も沢山知られた。
・高校の授業では学べないことが学べて、大学進学に向けて参考になる。

その他たくさんのご意見をお寄せいただきましてありがとうございました。
次回の開催に向けて参考にさせていただきます。

講義使用資料の一部