2024年5月25日(土)総合図書館にて『公開講座:源氏物語を愉しむ』を開催しました。
当館所蔵の好日文庫より、江戸時代の古典籍を中心に源氏物語に関わる書物を取り上げ、書誌学の見地から解説する講座です。
大学祭と同時開催ということで、定員の15名に加え、用意した当日席も埋まり総勢19名の参加でした。
書誌学を専門とする膽吹覚(いぶきさとる) 准教授(教育学部国文学)より、「源氏物語」について〈書物〉の観点から、千年の時を経て今に伝わる歴史的経緯の説明がされ、受講生の皆さんは熱心に聴きいっていました。
一通りの説明の後、講義で取り上げた古典籍、源氏物語絵巻と解説書、源氏物語を取り上げた高校教科書、近現代の作家による現代語訳、各国の翻訳本、紫式部や源氏物語の研究書・評伝、各カテゴリーの展示資料を手に取り閲覧した後、講義の感想や質問を述べてもらいました。
「思っていた内容と違ったが、却って新しく知ることができた」「実際に本に触れて古典との関わり方を学べた」「テンポがよくわかりやすかった」など、満足いただけた様子でした。
今回、6名の高校生が参加し、「学校の授業では文法ばかりで愉しむが後回しだが、まずは愉しむところから始めていいという先生の言葉が印象的だった」「探求の授業に活かしたい」など高校生ならでは感想が印象的でした。
画像は当日の様子です。