【コラボ展】附属義務教育学校と物理博物館

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今年度は、附属義務教育学校後期課程(旧附属中学校)の方たちが校舎改修のため、文京キャンパスを学び舎としており、中学生が大学のキャンパスで学ぶという滅多にない機会ですので、総合図書館において中学生と大学生のコラボ展示を企画してみました。

義務教育学校後期課程では、毎年夏休みの自由研究を、小中高生の算数・数学の自由研究を対象にした全国コンクールに出品しているとのことで、今年度は、義務教育学校7年(中1)の高村樹輝さんが、13,000点の応募作品の中から、最優秀作品に授与される「塩野直道賞」を中学の部で獲得しました。

作品名は「ゴールの公式―PK編―」

サッカーのPKをどこに蹴ると確実に入るのかについて、サッカー部で得た経験と三平方の定理を軸に展開し、実際に友人に手伝ってもらって検証しているところが評価の対象となっています。

この作品について展示するにあたり、2月某日、高村さんと数学が好きなお友達、本学の実験系サークル「物理博物館」の学部生と、教職大学院の院生に集まっていただきました。大学生たちは、高村さんから受賞作品の説明を訊いてフムフムと感心しきりで、中学生の皆さんも大学生に囲まれても臆することなく、数学という共通項で、和気あいあいと年齢を越えて皆さん楽しんで2-3時間ディスカッションし、次への展開についてアドバイスを受けたり、作品の細かい部分について詰めるなど行い、3月上旬に「物理博物館」による絵入り解説ガイドができあがりました!

 

実際にお試しできるサッカーゴールの模型も用意しました。

 

「物理博物館」から、県民衛星「すいせん」のデータ活用アイデアコンテストで表彰された作品を紹介しています。こちらは足羽山に生息する絶滅危惧種ギフチョウの生態環境を保護するため竹林繁殖の様子を調査するというものです。画面中央下の緑の箱はこの展示のために3Dプリンタで作成した「すいせん」です。

お昼休みに、後期課程7年生の皆さんが見に来てくださいました。

この展示にあたり、附属義務教育学校の斉藤先生や高村さんとお友達の皆さん、物理博物館の皆さん、遠赤外線センターの福成先生、教職大学院生等多方面の方々に大変お世話になりました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。