世界のバリアフリー児童図書展・関連講演会を開催しました(報告)

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 3月3日~7日、総合図書館において放送大学福井学習センターとの共催による「世界のバリアフリー児童図書展」を開催しました。

 同展は、国際児童図書評議会(IBBY)が選定した、特別な配慮を必要とする子どものために制作された図書や、障害のある子どもや若者について描かれている図書のなかから特に優れた作品40点を、日本国際児童図書評議会(JBBY)が2003年から国内の図書館や学校などで巡回展示し紹介しているもので、福井県での開催は初開催となりました。

 会場には、点字や絵文字で書かれた本、布や皮を使い触感の違いで伝える本、様々な障がいを紹介した本や、読み上げタッチペンなどが並べられ、来場者は一冊一冊に触れながらじっくりと見学されていました。

 また、公開講座「触れ聞かせの魅力-絵本が広がる、絵本で拡げる」と題して、国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎氏による講演会とワークショップが開催され、視覚に頼る現代社会において、絵本の各ページにじっくり触れることで絵本のイラストから聞き取る能動的な読書法である「触れ聞かせ」によって、絵本の背後に広がる「目に見えない世界」に手を伸ばし、耳を傾けることが紹介されました。

 ワークショップでは、広瀬氏が世界各国から収集した様々な質感のある民芸品に目を閉じながら触れて何かを想像することで、視覚以外の感覚を使う体験を楽しんでいただきました。

 

会期:2023年3月3日(金)―3月7日(火)
場所:福井大学文京キャンパス総合図書館1階メディアコモンズ
開催時間:3/3(金) 13:00~20:00  3/4(土)・3/5(日) 13:00~17:00  3/6(月)・3/7(火) 13:00~18:00

 2023年3月3日(金)18:30~20:00
  18:30~19:30「触れ聞かせの魅力-絵本が広がる、絵本で拡げる」 講師 国立民族学博物館 広瀬浩二郎 氏
  19:30~20:00 ワークショップ:世界はさわらないとわからない-「ユニバーサル」って何だろう

共催:福井大学附属図書館/放送大学福井学習センター
協力:日本国際児童図書評議会 (JBBY)
後援:福井県教育委員会/福井市教育委員会

 

JBBY(一般社団法人 日本国際児童図書評議会)世界のバリアフリー児童図書展