『公開講座:絵本を愉しむ~昭和の福井へタイムスリップ』を令和7年7月5日(土) 総合図書館にて開催するにあたり会場に用意しましたパネルや書籍を学内外の皆さまに公開しています。
会期:~2025年8月8日(金)
場所:文京キャンパス総合図書館1階コモンズ
対象:どなたでも(学外の方は入口でお声がけください)
19世紀後半、ヨーロッパで流行した名刺サイズの写真カード。その文化はやがて日本にも伝わり、明治時代には戦争の記録や風景を写した写真が「絵はがき」として広く普及していきます。とくに日露戦争(明治37~38年)をきっかけに絵はがきブームが起こり、観光地では風景写真の絵はがきが定番土産となりました。
今回の展示では、昭和8年ごろに発行された福井の絵はがきを紹介します。白黒の写真に手作業で色を塗って彩色した、当時ならではの趣ある彩色絵はがき(さいしきえはがき)も数多くあります。雪かきやさざえ採りの海女といった日常の風景、セメント工場や県庁舎、神社といった建物など、当時の福井の姿が描かれています。
また、絵はがき文化に関する書籍もあわせて展示し、絵はがきのメディア性と記録性に迫ります。色あせない時代の記憶をどうぞお楽しみください。
なお、当展示の絵はがきはデジタルアーカイブ化され、こちらからもご覧いただけます。